渋川神社(愛知県尾張旭市)参拝ガイド

なごやっくす(Twitter@omairi_dash)です。
渋川神社(澁川神社・愛知県尾張旭市)にお参りしました。

このページに、渋川神社の御祭神・ご利益や頂いた御朱印&ミニ御朱印帳、さらにはアクセス・駐車場情報まで幅広くまとめておきます。

  • 渋川神社にお参りしたい!
  • 渋川神社のご利益が気になる…
  • 頂ける御朱印の種類は?
  • 駐車場ってあるのかな?

といった場合などに、ぜひ参考にしていただければと。
まずは、渋川神社がどんな神社なのか簡単に説明しますね。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

高龗社たかおかみしゃに続いての参拝です。なお、高龗社は愛知縣神社名鑑(愛知県神社庁,1992)では独立した神社となっていますが、渋川神社の公式サイトでは渋川神社の末社となっています

渋川神社とは?【歴史など】

渋川神社(愛知県尾張旭市)鳥居と社号標
鳥居と社号標。両脇にはアベマキが立っており、どんぐりもころころと

渋川神社の始まりは第12代景行天皇の御代
今より500mほど南の蘇父河(そぶかわ、後の渋川)の地に、高皇産霊神が創祀されたことに由来するとのこと。

その後、天武天皇の大嘗祭に際し、この地域に悠紀斎田が定められたのを機に現在地に遷座したそうですよ。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

景行天皇はヤマトタケルのお父さん。渋川神社から車で15分ほどの所には、景行天皇の名前を冠した景行天皇社(長久手市)があります

天武天皇悠紀斎田跡石碑(尾張旭市渋川神社)

境内には「天武天皇悠紀斎田跡」の石碑も立っていました。
なお、大嘗祭や悠紀斎田については渋川神社の(おそらく)兼務社・直會なおらい神社参拝レポの中で解説していますので合わせてご覧ください。

渋川神社の歴史(由緒)

渋川神社(愛知県尾張旭市)手水舎
手水舎

  • 景行天皇の御代:蘇父河に高皇産霊神が創祀
  • 白鳳5年(676年):現在地に遷座。七神が合祀される
  • 延長5年(927年)編纂の延喜式神名帳に「山田郡澁川神社」とある
    →山田郡総社として広く尊崇される
  • 「本国帳」に從二位渋川明神とある
  • 織田信長により本殿改修
  • 貞享5年(1688年):尾張藩2代藩主徳川光友により三間社流造りの本殿に
  • 明治5年5月:村社に列格
  • 明治11年6月1日:渋川稲荷社が境内に遷座
  • 明治40年10月16日:供進指定社となる
  • 明治大正期:近郷集落より八剣社、忌明社、稲荷社、津島社を遷座
  • 平成14年(2002年)5月:社殿焼失
  • 平成20年(2008年):尾張造りの様式で社殿再建

※参拝の栞、現地碑、愛知縣神社名鑑(愛知県神社庁,1992)をもとに作成

渋川神社の御祭神【ご利益も】

渋川神社(愛知県尾張旭市)拝殿
拝殿

渋川神社(しぶかわじんじゃ)

  • 御祭神:高皇産霊神
  • ご利益:縁結び、諸願成就
  • 社格など:延喜式内社、山田郡総社、十一等級、旧指定村社
  • 例祭日:10月29日
    ※10月10日に近い日曜日に祭礼が行われるようです
  • 公式サイト:澁川神社

※参拝の栞、現地石碑、公式サイト、尾張旭市、愛知縣神社名鑑(愛知県神社庁,1992)などをもとに作成

渋川神社の御祭神は高皇産霊神(たかみむすびのかみ)
万物を産み出す神とされ、縁結びや和合円満のご利益でも知られます。

拝殿の木札には「万物創造の神・男女の結びの神・万の願いが叶う神」とありましたよ。

渋川神社(愛知県尾張旭市)連理木(御神木)と赤い糸
連理木。樫の枝と楠の枝が結合しています

境内には、縁結びや夫婦円満を象徴する連理木(御神木)も。
神社の方が赤い糸を渡してくださったので、良いご縁を願って結ばせていただきました!

なお、本殿とその両脇(東五社乃宮・西五社乃宮)には、タカミムスビの他にも多くの神様が祀られています。
以下にご利益と一緒にまとめましたので、自分に合う願い事をお祈りしてみては?

本殿(七殿合祀)

御祭神ご利益(御神徳)
御食津神食物の神
八重事代主神厄除開運
大宮売神家内安全
大年神幸福・五穀豊穣
庭高日神稲作(農業)の神
農地・庭・屋敷の守り神
阿須波神
波比伎神

※現地掲示をもとに作成

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

大年神(おおとしがみ)は、お正月に各家を訪れる神様だそうです

東五社乃宮

神社名御祭神ご利益(御神徳)
諏訪社建御名方神(諏訪大神)水・風・五穀豊穣の神
愛宕社火之迦具土神火防の神
多度社天津彦根命日・海・風・雨の神
稲荷社稲荷大神諸産業繁盛・交通安全・五穀豊穣
白山社菊理姫神縁結び・安産・育児・五穀豊穣

※現地掲示をもとに作成

西五社乃宮

神社名御祭神ご利益(御神徳)
熱田社熱田大神必勝・開運・厄除け
春日社武甕槌神雷神・武道の神
須原社伊邪那美命夫婦和合・子授け・安産・五穀豊穣
紅梅殿(菅大臣社)菅原道真公学問・受験の神
老松殿(老松社)菅原道真公の父母師林業の神

※現地掲示をもとに作成

渋川神社(愛知県尾張旭市)本殿と西五社乃宮
本殿。中央下にちょこんと見えるのが西五社乃宮の屋根です

渋川神社の御朱印と御朱印帳

渋川神社(愛知県尾張旭市)で頂いた御朱印3種類(渋川神社・直會神社・高龗社)

渋川神社で頂いた御朱印(三社)

  1. 渋川神社
  2. 直會神社
  3. 高龗社

渋川神社では、上の3種類(三社)の御朱印を頂きました。

僕がお参りしたのは渋川神社の月次祭当日。
月次祭当日は銀文字の御朱印を受けられるとのことでしたので、ありがたく拝受しました!

渋川神社・三輪神社・大須万松寺の御朱印帳(大きさサイズ比較)
渋川神社(左下)・大須三輪神社(中央)・大須万松寺(右)の御朱印帳

さらに渋川神社では、ミニ御朱印帳も授かっております。
一般的なサイズの御朱印帳と並べてみると、その小ささは一目瞭然です。かわいい…!

渋川神社(愛知県尾張旭市)のミニ御朱印

中にはしっかりと墨書き&朱印が。
日付もバッチリ入っていますね。

なお、御朱印のさらに詳しい情報は以下の記事をご覧ください。
三社の位置関係を示したマップや、御朱印の頂き方(場所・値段・時間のめやす)についても触れています。

さて記事の後半では、まだまだある渋川神社の見どころ(境内風景)と、アクセス・駐車場情報をお届けしますね。

渋川神社の見どころ【境内風景】

渋川神社(愛知県尾張旭市)旧鳥居
石鳥居。平成14年の社殿消失前まではこちらをくぐっていたようです

まずは渋川神社の見どころ(境内風景)から。
僕がお参りした順番に沿ってお届けします。

渋川神社(愛知県尾張旭市)忌明社

手水舎で禊(みそぎ)をしたあと、拝殿にお参りする前に上の忌明社(祓戸大神)で祓い(はらい)を受けます。

本来は社前で神職さんから祓いを受けるところ、「祓い給え、清め給え」と三度唱えれば、祓いの代わりになるそうです。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

先日お参りした猿田彦三河神社(幸田町)にも、同様の祓殿がありました。コロナ禍以降、手水舎を閉鎖している神社も多いですし、祓戸大神への注目度は今後さらに高まるかも

渋川神社(愛知県尾張旭市)狛犬(阿像)

拝殿前の狛犬
雲の上にのっている(雲座?)タイプは珍しいのでは。筋斗雲みたいだ。

そして拝殿でお祈りしたあとは、境内社にもお参り。
写真4枚を一気にどうぞ。

  • [左上]八幡社・熊野社
    八幡社を通して宇佐神宮(武道の神)を。熊野社を通して熊野三山(熊野本宮大社熊野那智大社熊野速玉大社)を参拝します
  • [右上]神明社・八剣社
    神明社を通して伊勢神宮を参拝します。八剣社の御祭神はスサノオですが、熱田神宮の別宮八剣宮の御祭神を祀るとも言われているそうです
  • [左下]渋川稲荷社(商売繁盛)
    もとは江戸時代に京都伏見稲荷大社から分霊され庄中南島(現渋川町)に鎮座。すぐ脇には家庭の幸せにご利益のある山神社もありました
  • [右下]津島社(各町内天神社)
    この社を通して津島神社をお参りします。「西中町内会」「渋川町内会」「天神町内会」「新東・白鳳町内会」の各地区で祀っていたものを遷座したそう

渋川神社(愛知県尾張旭市)社務所

境内社へのお参りを終えて社務所へ。御朱印を頂きました。
七五三やお宮参りなどの祈祷受付もこちらです。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

神社の方がお話をたくさんしてくださり、ステキなお参りになりました!

その他の境内風景&参拝所要時間

ココまでに載せきれなかった境内風景(写真4枚)を、ギュッと凝縮しました!

  • [左上]旧本殿跡
    塚の上(草が生えている所?)に甕があり、海の潮の満ち引きで甕の中の水が増減したと伝えられているそう
  • [右上]庭園
    境内の一角が庭園のようになっていました。夏越大祓の人形(ひとがた)も庭園の川に流すそうです
  • [左下]根尾谷薄墨桜
    日本三大桜のひとつに数えられる「根尾谷淡墨桜(岐阜県本巣市)」を移植したのかな。平成2年とありました
  • [右下]黒石(開運の石)
    神社南を流れる天神川の底から移された石。名古屋城築城のために運搬中、誤って川に落ちたモノと伝わるんだとか

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

夏越大祓の人形に関して、以前は天神川に流していたのを、環境面などから境内で流すようになったそう。時代の流れですね

なお、僕の参拝所要時間はちょうど60分
そのうち10分ほどは御朱印拝受&神社の方とお話ししていた時間です。
お参りする際の参考にしていただければと思います。

渋川神社のおもなお祭り(年中行事)

渋川神社(愛知県尾張旭市)納札所
納札所

  • 1月:元旦祭、どんど焼き
  • 2月:春季稲荷社祭
  • 3月:祈年祭、直會神社春季例大祭
  • 5月:高龗社例大祭
  • 6月:夏越大祓
  • 7月:大鍬祭
  • 9月:高龗社例大祭
  • 10月:秋祭り、本祭り
  • 11月:新嘗祭、秋季稲荷社祭
  • 12月:直會神社例大祭、師走越大祓

※参拝の栞をもとに作成。太字は四大祭(大祭)

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

例年、秋祭りでは餅投げも開催されるそうです(令和2年度はコロナ禍のためか中止)

渋川神社へのアクセス【地図】

渋川神社(愛知県尾張旭市)アクセスマップ
© OpenStreetMap contributors

  • 住所:愛知県尾張旭市印場元町5-3-1
  • 電話:0561-51-3038
  • 電車でのアクセス:印場駅(名鉄瀬戸線)から徒歩5分
  • 車でのアクセス
    • 清洲JCT方面:大森IC(名古屋第二環状自動車道)から8分
    • 名古屋IC方面:引山IC(同上)から12分
  • 地図(グーグルマップ)

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

尾張旭市の西端、名古屋市との境付近に鎮座しています。ちなみに、印場駅の1駅西は大森・金城学院前駅です

渋川神社の駐車場

渋川神社(愛知県尾張旭市)駐車場マップ
© OpenStreetMap contributors

無料の参拝駐車場がありました。
境内南から進入できます。

渋川神社(愛知県尾張旭市)駐車場
渋川神社駐車場の様子

まとめ

渋川神社(愛知県尾張旭市)冠木門
冠木門。大神神社(一宮市・尾張国一宮)にもあったのを思い出しました

最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事の要点をまとめました。

  • 渋川神社は天武天皇大嘗祭との関連も深い延喜式内社
  • 縁結びや諸願成就のご利益で知られる
  • 神社では三社の御朱印とミニ御朱印帳を頂いた

記事を書くために色々と調べていたら、大阪府八尾市にも澁川神社があることを知りました(JR八尾駅すぐ)。
近くに行く機会があれば、参拝しようと思います。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

同じ名前の神社を見つけると、無性にお参りしたくなりますね!(僕だけ?)

摩尼山延命院(名古屋市中区)本堂
延命院(名古屋市中区)本堂。ビルなどの高い建物に囲まれていました

さて、日を改めて、渋川神社の次にお参りしたのは延命院(えんめいいん)
賤ヶ岳の七本槍の一人・福島正則の祈願所として知られる、真言宗豊山派のお寺です。
以下から次のページへお進みください。

渋川神社周辺の神社仏閣

  • >>大森八劔神社(車で6分・金城学院大学に隣接。平安京遷都の前年創建と伝わる古社)
  • >>和爾良神社(車で9分・武内宿禰の子孫が創建したと伝わる神社)
  • >>猪子石神明社(車で10分・境内には「耳」や「おしり」に関わる神様も)
  • >>安昌寺(車で12分・小牧長久手の戦いゆかりの寺院。岩崎城主の丹羽氏次が創建再興)

尾張の神社仏閣一覧

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