なごやっくす(Twitter@omairi_dash)です。
東岳山長久寺(名古屋市東区)にお参りしました。
このページに、長久寺の御本尊や頂いた御朱印、さらには見どころからアクセス・駐車場情報まで幅広くまとめておきます。
- 長久寺ってどんなお寺なの?
- 長久寺の御朱印を見てみたい!
- 駐車場はあるのかな?
といった場合などに、ぜひ参考にしていただければと。
まずは、長久寺がどんなお寺なのか、簡単に説明しますね。
三好八幡社(みよし市)に続いての参拝です!
長久寺とは?【御本尊・由緒】
本堂。蟇股に徳川の三つ葉葵紋が付いていました
- 御本尊:木造不動明王立像
- 宗派:真言宗智山派
- 霊場札所など:東海三十六不動尊霊場第7番、名古屋二十一大師霊場第6番
- 公式サイトなど:東岳山長久寺|東海三十六不動尊霊場
東海三十六不動尊霊場ガイドブックによると、木造不動明王立像は智證大師円珍(空海の甥)の作。台座は鎌倉時代の作だそうです
長久寺は不動明王を本尊とする真言宗智山派のお寺。
名鉄尼ヶ坂駅と出来町通「白壁」交差点のちょうど中間あたりにあります。
松平忠吉(徳川家康の第四子)が武蔵国忍城の城主の頃に城下の長久寺を祈願所としており、忠吉の清須への移封に伴って、お寺も清洲城東北に移されました。
さらにその後、清洲越しに伴って現在地に移建されたということです。
手水舎と水かけ地蔵
- 松平忠吉が武蔵国忍城(現埼玉県行田市)の城主の頃、城下の長久寺を祈願所とする
- 慶長5年(1600年):忠吉が清須へ移封
- 慶長6年(1601年):住職重敒上人を招き清洲城東北に建立。鬼門の鎮護とする
- 慶長11年(1606年):忠吉から百石を与えられる
- 慶長15年(1610年):清洲越しに伴い、第2世宝辯上人が名古屋城東北の現在地に移建。鬼門の鎮護とする(以後徳川家の祈願所となる)
- 天明5年(1785年)正月:類火に遭い建物の多くを焼失
- 寛政6年(1794年)~7年:再建
- 明治4年(1871年)7月:藩庁の布告により名古屋市初の小学校となる
※境内立札(名古屋市教育委員会)、東海三十六不動尊霊場ガイドブック、名古屋二十一大師霊場巡拝マップをもとに作成
書籍「愛知札所めぐり 御朱印を求めて歩く 巡礼ルートガイド」によると、名古屋の寺院の多くが空襲で焼失する中で長久寺は被害を免れており、戦前からの建物が残る貴重な寺院とのことです
長久寺の御朱印【2種類】
長久寺では二体の御朱印を頂きました。
上の写真左から順に不動明王・弘法大師の御朱印です。
くわしくは以下の記事をご覧ください。
東海三十六不動尊霊場や名古屋二十一大師霊場の専用納経帳に拝受した朱印も紹介しています!
長久寺の見どころ【厳選3つ】
庚申塔
庚申塔(名古屋市指定文化財)
本堂前に建つ、将棋駒形の庚申塔です。
碑面に青面金剛童子(庚申まつりの本尊)・天邪鬼・三猿(見ざる・聞かざる・言わざる)が彫られています。
頂いた説明書きによると、市内にいくつか残る庚申塔の中でもとくに表現が優れており、さらにこの型としては全国的にも古いことなどから(寛文8年に武家から寄進)、昭和35年2月に市の文化財に指定されたということです。
西日本には少ない庚申塔ですが、関東地方などには大変多いんだとか。以前お参りした豊栄稲荷神社(東京都渋谷区)に庚申石塔がズラリと並んでいたのを思い出しました
病気災難を避けて長命富貴のご利益があるとも言われる庚申信仰。
「庚(かのえ)」も「申(さる)」も五行説で金性にあたることから、金属工業製造や金物商の方にもオススメだそうですよ。
惣門
惣門(名古屋市指定文化財)
こちらは境内入口の惣門(表門・薬医門形式)。
清洲越しの際に、清洲城の裏門を移建したとのことです。
大師堂
大師堂
ラストは大師堂。
屋根にソーラーパネルが設置されています。
庚申塔や惣門とのギャップが印象的だったので紹介させていただきました…!
弘法大師像
- 1月1日:新年初護摩祈祷会(13時~)
- 1月15日:左義長納札護摩供養(10時~)
- 3月28日:春季大祭護摩祈祷会(12時~)
- 4月21日:弘法大師御影供法要(11時~)
- 8月17日:盆施餓鬼法要(9時~)
- 10月28日:秋季大祭護摩祈祷会(12時~)
- 11月11日:先祖永代法要(11時~)
- 12月28日:納の不動明王護摩供(13時~)
- 毎月28日:不動明王護摩祈祷会(13時~)
※東海三十六不動尊霊場ガイドブックをもとに作成
長久寺へのアクセス【地図】
- 住所:名古屋市東区白壁3-24-47
- 電話:052-931-6149
- 電車でのアクセス:尼ケ坂駅(名鉄瀬戸線)から徒歩5分
- バスでのアクセス:白壁バス停(市バス/名鉄バス)から徒歩5分
- 車でのアクセス:黒川出口(名古屋高速1号楠線)から5分
名古屋駅から向かう場合は、市バスターミナルの10番のりばから出ている「基幹2」系統の市バス(猪高車庫行)に乗ればOK。7駅20分で白壁バス停に着きますよ
長久寺の駐車場
南参道を進んだところにある月極駐車場のうち、3台分が長久寺の駐車場になっていました。
上が駐車場の様子です。
南門は閉まっていましたので、境内へは惣門にまわる必要がありそうです。
まとめ
六地蔵でしょうか、六体のお地蔵様
最後までお読みいただきありがとうございます。
このページの要点をまとめました。
- 長久寺は不動明王を本尊とする真言宗智山派のお寺
- お寺では2種類の御朱印を頂いた
- 庚申塔や惣門は名古屋市の文化財に指定されている
なお、僕の参拝所要時間は御朱印を頂く時間含め30分ほどでした。
お参りする際の参考にしていただければと思います。
善福院全景
さて、長久寺をあとにして次に向かったのは東岳山善福院。
長久寺と白壁バス停の間にある真言宗智山派のお寺です。
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次のページはこちら【善福院】
東岳山善福院(愛知県名古屋市東区)にお参りしました。この記事にお寺の御本尊・由緒(歴史)や頂いた御朱印、さらにはアクセス・駐車場情報まで幅広くまとめておきます。長久寺と白壁交差点(出来町通)のあいだにある真言宗智山派の寺院です。
長久寺周辺の神社仏閣
- >>久国寺(徒歩8分・岡本太郎作「歓喜の鐘」や浅野祥雲作の護国観音像で有名)
- >>須佐之男社[西之切](徒歩16分・わらび餅で有名な芳光そば。東之切と中之切も近くに鎮座)
- >>建中寺(徒歩19分・尾張徳川家先祖代々の菩提寺として建立。東海36不動第8番など)
- >>東界寺(基幹バスで3駅・耳の病に霊験あらたかな薬師如来を祀る。名古屋21大師第7番)
名古屋市の神社仏閣一覧
名古屋市の神社仏閣をエリア別に紹介しています。神社仏閣巡りや観光旅行・お出かけの参考になれば幸いです。