氣比神宮(気比神宮・福井県敦賀市)の長命水はパワースポットとして多くの参拝者が訪れる、境内の名所の1つです。
御祭神の一柱・武内宿禰命(たけのうちのすくねのみこと)が大変長生きしたことから、無病息災・延命長寿に欠かせない生命の水として親しまれています。
長命水の歴史【由緒】
氣比神宮はもともと伊奢沙別命(いざさわけのみこと・氣比大神)の一柱を祀る神社でした。
しかし、第42代文武天皇の勅命で、武内宿禰命を含む六柱が合祀されることになります。
それに伴って神宮を修営した際、突然地下水が噴出したと伝わります。
この地下水を御祭神の御神徳(ご利益)が宿る神水として信仰したのが現在の長命水です。
氣比の長命水の場所【マップ】
長命水は大鳥居をくぐって社殿に向かう途中にあります。
感染症拡大以前は柄杓が並んでいましたが、今回お参りした際は撤去されていました。
亀の口から流れ落ちる長命水にそっと手を触れて、ありがたくご利益にあずかりました!
神水苑【お水取り】
参拝者休憩所の裏手、亀の池の一角には「神水苑」があります。
亀の池は江戸時代の「日本庭園歴覧」に記された名池です。
氣比神宮境内は敦賀の水脈の中心に位置しており、明治42年(1909)の東宮殿下(大正天皇)御参拝時には「お茶の水」に用いられています。
参拝案内には「お水取りの参詣者で賑わいます」とあります。今回は手水と同様の手順で(手と口を洗い清めるカタチで)御神水のパワーを授かりました!
参考文献など
- 現地案内板「氣比の長命水」
- 氣比神宮 御由緒・参拝案内(氣比神宮社務所発行)
- 神水苑|氣比神宮