虎渓山永保寺(岐阜県多治見市)のパワースポットまとめ01

なごやっくす(Twitter@omairi_dash)です。
虎渓山永保寺(岐阜県多治見市)で、パワースポット巡りをしてきました。

というのも、永保寺には仏教の「六波羅蜜ろくはらみつ」に関連したパワースポットが6つ点在しているんです。

このページには、それらのパワースポットについてまとめておきます。
「地図(パワースポットマップ)」も載せますので、お参りの参考にしていただければと!

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

寺務所で購入した虎渓山パンフレットと、(過去に掲載されていた)お寺の公式サイトの情報を参考に、内容を構成しています

虎渓山永保寺のパワースポット

馬頭観音【布施】

虎渓山永保寺(岐阜県多治見市)のパワースポット(馬頭観音・布施)
馬頭観音

馬頭観音は「布施」のパワースポット。
馬頭観音のご利益の1つ・交通安全の基本が「布施=慈しみの心を持って行動すること」であるのが理由のようです。

また、馬頭観音は憤怒の形相をしているのが特徴ですが、コレは僕らのむさぼりや怒りといった心を戒めているんだとか。
馬頭観音の前で手を合わせることで、自分自身の心を見つめ直すことができそうです。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

こんな感じで、永保寺のパワースポットは「ただ行けばエネルギーがもらえる」ワケではなく、「仏教の教えを実践するキッカケをくれる」のが特徴でした。次いきます!

龍浮淵【持戒・縁結び】

虎渓山永保寺(岐阜県多治見市)のパワースポット(龍浮淵・持戒と縁結び)
龍浮淵(りょうふえん)

龍浮淵は「持戒」のパワースポットです。
持戒とは「戒律を守り、悪事を働かないよう自覚的に実践すること」。
龍浮淵は、永保寺南東の土岐川が曲流している場所を指していると思われます。

なんでも、結婚式で多くのお膳が必要になった際、「●日にお膳を▲つ貸してください」と紙に書いて龍浮淵に流すと、龍神がその通りに河岸にお膳を揃えてくれる伝説があるんだとか。

借りたお膳は返すのが決まりですが、あるとき誰かがお膳を1つ返さなかったため、次の人がお膳を貸してもらえなかったことがあるそうです。
ルールを守るの大事…!

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

持戒が現代でいう「借りパクしない」につながる、といったところでしょうか。龍浮淵が「良夫縁・良婦縁」にリンクすることから、縁結びのパワースポットともされているようです

びんづる様【忍辱】

虎渓山永保寺(岐阜県多治見市)のパワースポット(びんづる様・忍辱)
びんづる様(びんづる尊者)

びんづる様は「忍辱」のパワースポット。
びんづる様から「忍辱=苦難に耐え忍ぶ」力(パワー)を授かるイメージでしょうか。

一般的に、びんづる様は体の悪い部分と同じ場所を撫でると、患部が治る信仰で知られます。
しかし、永保寺のびんづる様は「ときには病気と向き合って受け入れること(=忍辱)も必要」だと教えてくれているんだとか。

加えて、こちらのびんづる様が、屋根のない場所で風雨に耐え忍んでいることも、忍辱に繋がっているようです。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

びんづる様にお参りする際は、願い事をするよりも、忍辱精進を誓うのが良いとのこと。僕も身体のネガティブな部分を受け入れ、上手く付き合っていくことを誓ってきました!

六角堂・千体地蔵【精進】

虎渓山永保寺(岐阜県多治見市)のパワースポット(六角堂と千体地蔵・精進)
六角堂(霊擁殿)。中に千体地蔵が祀られています

六角堂(千体地蔵)は「精進=たゆまず努力すること」のパワースポット。
六角堂内に祀られているお地蔵様が、

  • 願いを叶えたい人が、お地蔵様一体を借り受ける
  • 実際に成就したら、同じお地蔵様を自分で彫り、二体にして返す

といったプロセスを経て、千体近くにまで増えたことに由来するようです。

願いを現実のものにするためには、お地蔵様からの恵みをただ待つのではなく、自ら努力(精進)することが大切というワケですね。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

僕も心の中にお地蔵様を借り受けて、「願いを叶えるために精進し、必ずやお礼参りに来ます」と、六角堂に向けて手を合わせました。精進を誓うことで、エネルギーが上がった気がします!

瑞霊岩【禅定】

虎渓山永保寺(岐阜県多治見市)のパワースポット(瑞霊岩・禅定)01
瑞霊岩(天狗岩)

瑞霊岩は「禅定」のパワースポットです。
禅定とは「精神を統一して、揺るぎない自己を形成すること」。

そして、瑞霊岩は土岐川を挟んだ向かいにある、天に向かって積み上げられた奇岩です。
(写真の青丸あたり。僕がお参りした際は、木々で覆われていました。)

煩悩から解き放たれるためには、何千年もの風雪に耐えて佇む瑞霊岩のように、万事に揺るぎない自己を形成すること(=禅定)が必要とのことでした。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

忍辱とカブる印象も受けますが、忍辱はおもに「外部要因への対応・対処」。禅定は「自分自身の内面を見つめる瞑想・マインドフルネス」のようなイメージかな?

禅堂【智慧】

虎渓山永保寺(岐阜県多治見市)のパワースポット(禅堂・智慧)
禅堂(獅子窟)

ラストの禅堂は「智慧」のパワースポットです。
お堂に祀られている文殊菩薩が、悟りに到るための智慧に優れていることに由来するようでした。

なお、六波羅蜜とは「彼岸(悟りの世界)に到るための6つの修行・実践法」を指します。
そして、禅宗は坐禅によって彼岸に到ることを宗旨とする宗派です(永保寺は臨済宗南禅寺派)。

六波羅蜜の最後を締めくくる智慧を、(修行僧が座禅を行なう場所である)禅堂に定めているのは、こういったポイントも関係しているのではないかと思います。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

それぞれの場所から力を授かるだけでなく、色々と勉強になるパワースポット巡りになりました。六波羅蜜について簡単にまとめた表を挟んで、まとめ(パワースポットマップ)に入ります!

六波羅蜜
布施
(ふせ)
慈しみの心を持って、惜しまず与える
持戒
(じかい)
戒律を守り、悪事を働かないよう自覚的に実践する
忍辱
(にんにく)
忍耐強い心を持ち、苦難を耐え忍ぶ
精進
(しょうじん)
願いを叶えるために、たゆまず努力する
禅定
(ぜんじょう)
精神を統一して、揺るぎない自己を形成する
智慧
(ちえ)
自ら理を学ぶ。上の5つを実践することで、心が穏やかになる

※虎渓山パンフレット、六波羅蜜寺公式サイト、書籍・知識ゼロからの仏教入門をもとに作成

まとめ【パワースポットの地図】

最後までお読みいただきありがとうございます。
今回ご紹介したパワースポットを、地図にしてまとめました。

虎渓山永保寺(岐阜県多治見市)パワースポットマップ(地図)
© OpenStreetMap contributors

パワースポットの中には、立ち入ることのできない場所もありますが、六波羅蜜についての学びも兼ねて、楽しみながら巡っていただければと!

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

ちなみに余談ですが、六波羅蜜の1つである「忍辱(にんにく)」。僕はずっと「にんじょく」と読んでいました。お恥ずかしい…!笑

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