なごやっくす(Twitter@omairi_dash)です。
虎渓山永保寺(岐阜県多治見市)にお参りして、ステキな時間を過ごしてきました。
永保寺は国宝観音堂・開山堂や、国指定名勝の庭園が見事な、臨済宗南禅寺派のお寺。
紅葉の名所としても知られ、シーズンには多くの観光客が訪れます。
黒門(玄門)
このページでは、そんな永保寺の「見どころ」「頂いた御朱印」「歴史(由緒)」「アクセス・駐車場」について紹介していきます。
さっそく見どころからいきますね。
読み方は「こけいざん えいほうじ」。ドライブする方にとっては、虎渓山パーキングエリアでおなじみかもしれませんね。安昌寺(愛知県長久手市)に続いての参拝です!
虎渓山永保寺の見どころ
永保寺庭園【国指定名勝】
永保寺庭園
永保寺庭園は国の名勝に指定されています。
臥龍池に架かる無際橋と、(このあと紹介する)国宝観音堂とのコラボレーションが見事でした…!
庭園を造ったのは、永保寺開創にして、京都西芳寺(苔寺)の作者としても有名な夢窓国師です。
庭園のくわしい注目ポイントなどは、以下のリンクをご覧ください。
観音堂【国宝・ご利益】
観音堂
国宝観音堂は、日本で唯一現存する、夢窓国師による建築物です。
屋根の反りと、荘重な佇まいが印象的でした。カッコいい…!
また、内部の本尊聖観音(県指定重要文化財)は別名「孕み観音」と呼ばれ、子宝・安産のご利益で知られています。
観音堂の国宝指定理由や、内部拝観の日時などは以下のリンクをご覧ください。
田村淳さんが先生役のテレビ番組・おてらツアーズでは、「観音堂はアメリカが貴重な建物だと知っていたため、戦時中も攻撃しなかった」との説明がありました!
開山堂【国宝】
開山堂
永保寺にある、もう1つの国宝が開山堂。
夢窓国師が亡くなった翌年の文和元年(1352年)に、足利尊氏の寄進によって建立されたと考えられています。
庭園の目立つ場所にある観音堂に対し、こちらの開山堂は少し奥まった所に、ひっそりと佇んでいました。
くわしい場所や建築様式の特徴などは、以下のページにまとめてあります。
紅葉【見頃は11月】
永保寺の紅葉(大イチョウとモミジ)
永保寺境内に、多くの観光客が訪れるのが紅葉の時期です。
例年の見頃は11月中旬から下旬とされています(今回僕が参拝したのは11月25日でした)。
黄金色に輝く大イチョウは、思わず息をのむほどの迫力&美しさ。
臥龍池を囲むモミジも鮮やかに色づいており、最高の時間を過ごせました…!
以下のリンクで、僕が思わず足を止めて写真を撮った、永保寺の美しい紅葉風景を多数紹介しています。ぜひご覧ください。
>>[関連]虎渓山永保寺の紅葉を観てきたよ|見頃などまとめパワースポット【六波羅蜜】
永保寺のパワースポット
永保寺には、6つのパワースポットが点在しています。
パワースポットそれぞれが、仏教の六波羅蜜(布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧)に対応しているのが特徴です。
パワースポットからエネルギーを授かると同時に、六波羅蜜の勉強にもなって、貴重な体験ができました!
各パワースポットの説明や、くわしい場所は以下のページにまとめてあります。
地図(マップ)も載せていますよ。
虎渓山永保寺には、ほかにも見どころが盛りだくさん。
写真4枚にギュッと凝縮しました!
- 鐘楼(昭和2年再建)
鳳凰や麒麟などの彫刻が施されています。大晦日には除夜の鐘も撞ける模様(事前整理券配布)。初詣にも来てみたい! - 虎の絵屏風(庫院玄関・加藤良造氏作)
八方睨みで「仏心を外に向かって求めるな。お前の中にあるだろ」と訴える虎。一休さんのとんち話を思い出します - 煙り抜き(典座)
竈の煙がこもらないようにするための開口部分です。お城の天守閣みたいでカッコよかったなぁ - 陶製灯籠(方丈前)
陶製の灯籠は数少なく、高さ2.8mは東洋一のサイズとも言われているそうです
陶製灯籠は尾州赤津(瀬戸)の名工・作助によって作られ、多治見の陶器商・加藤助三郎によって献納されたとのこと。瀬戸焼?美濃焼?(そもそも区別することがお門違い?)
虎渓山永保寺の御朱印と御朱印帳
永保寺では「水月場」の墨書きが入った御朱印を頂きました。
水月場(すいげつじょう)は、国宝観音堂の正称です。
さらに、永保寺庭園の無際橋があしらわれた、味わい深い御朱印帳も拝受しております。
御朱印を頂いた場所や時間などは、以下のリンクをご覧ください。
虎渓山永保寺の歴史(由緒)
方丈(本堂)
虎渓山永保寺のはじまりは、鎌倉時代にあたる正和2年(1313年)です。
土岐氏の招きを受けた夢窓国師(夢窓疎石)が、当時長瀬山と呼ばれていたこの地に、禅寺を開創しました。
夢窓国師は文保1年(1317年)に、元翁本元(仏徳禅師)に寺の将来を託して上京。
1335年(建武2年)に、夢窓国師が京都臨川寺開山になった際、永保寺開山は元翁本元に改められます。
現存する塔頭寺院の1つ・続芳院
文明期(1469-87年?)以後に衰微した永保寺ですが、江戸時代になると多数の末寺を有し、山内塔頭が輪番で住持を務めることで護持されてきたんだとか。
その後、平成の火災を乗り越え、今に至るということです。
山号の虎渓山は、このあたりの景色が中国廬山の虎渓に似ていることから名付けられたそう。慧遠法師・陶淵明・陸修静が登場する「虎渓三笑」の故事で有名な土地です(参考:虎渓三笑図|千葉市美術館)
霊庇廟(弁天様)
- 正和2年(1313年):夢窓国師により開創
- 文保1年(1317年):夢窓国師が同門の元翁本元に後事を託し上京
- 建武2年(1335年):夢窓国師が臨川寺開山に。永保寺開山を元翁本元に改める
→元翁本元の塔所・南禅寺正的庵(現在の正的院?)末寺の五山派寺院として展開 - 延享3年(1746年):末寺28ヶ寺、孫末寺1ヶ寺を有する。山内塔頭が輪番で住持を務めて護持
- 平成15年(2003年):方丈と庫院が火事により焼失(のちに再建)
※虎渓山パンフレット、永保寺公式サイトをもとに作成
大方玄関には「碧巌録提唱」と「虎渓山専門道場」の木札が。永保寺は雲水修行の場でもあります
- 3月15日:宝物風入(宝物公開)
- 毎月第1日曜日:写経会
- 毎月第3日曜日:座禅会(不二会)
公式サイト掲載の情報をもとに作成しました。このほか、大駐車場を会場とした、マルシェや夏祭りの開催実績もあるようです
虎渓山永保寺のアクセス・駐車場
- 住所:岐阜県多治見市虎渓山町1-40
- 電話:0572-22-0351
- アクセス
- 多治見駅(JR中央線)から徒歩30分
- 多治見駅北口から東鉄バスで8分
- 駐車場:あり(無料)
※多治見駅のバスのりばや、永保寺駐車場の場所など、さらに詳しい情報は以下のリンクをご覧ください
>>[詳細]虎渓山永保寺のアクセス・駐車場情報まとめ【参拝時間】
庫院玄関「止掛塔(しかとう)」の木札。「シカト」の語源とも言われるんだとか
最後までお読みいただきありがとうございます。
このページの要点をまとめました。
- 永保寺は国宝観音堂&開山堂や、国指定名勝の庭園がある臨済宗南禅寺派のお寺
- 庭園の作者でもある夢窓国師が鎌倉時代に開創した
- 11月の紅葉シーズンには、多くの観光客が訪れる。とくに大イチョウは迫力満点
なお、僕の境内散策にかかった時間は、御朱印拝受の時間を含めて1時間強でした。
…が、そのあと塔頭寺院3つを巡り(保寿院・徳林院・続芳院)、さらに庭園をもう1周しました(笑)
ソレを合わせると、2時間半ほど虎渓山に滞在していたことになります。
観光・お出かけの計画を立てる際の参考にしていただければと思います!
cafeななつき(だし巻き卵とおむすびプレート)
おまけ!
JR多治見駅近くの人気カフェ「cafeななつき」でいただいた、おすすめランチです。
やさしい味わいで、ココロとカラダに染みわたる美味しさでした。
犬ヶ坪神明社(愛知県刈谷市)の拝殿と御朱印
さて、日を改めて、虎渓山の次にお参りしたのは犬ヶ坪神明社(いぬがつぼしんめいしゃ)。
カラフルな御朱印で人気を集める、小垣江神明神社の兼務社です。
以下から次のページへお進みください。
次のページはこちら【犬ヶ坪神明社】
犬ヶ坪神明社(愛知県刈谷市)に参拝したので、神社の歴史や頂いた御朱印、アクセス・駐車場情報についてまとめました。小垣江町3社巡りの1つ。田んぼに浮かぶような社叢が特徴的な、安産祈願がご利益とされる神社です。
虎渓山永保寺周辺の神社仏閣
- >>長福寺(車で5分・本土神社の元神宮寺。全国初の銅製双身毘沙門天立像が見つかり話題に)
- >>新羅神社(車で7分・多治見金幣社三社巡りの1つ。多治見の産土神)
- >>縣神社(車で9分・小高い丘の上に鎮座する銀幣社。見晴らしが素晴らしかった…!)
- >>内々神社(車で11分・愛知県指定名勝の庭園あり。こちらも夢窓国師作と伝わる)
ちなみに、永保寺周辺の観光スポットには、虎渓公園(桜の名所)、モザイクタイルミュージアム、セラミックパークMINO、土岐プレミアム・アウトレットなどがあります!
【虎渓山永保寺】関連ページ一覧
- 虎渓山永保寺について【まとめTOP】
岐阜県の神社仏閣一覧
岐阜県の神社仏閣を市町村別に紹介しています。神社仏閣巡りや観光旅行・お出かけの参考になれば幸いです。