南宮御旅神社(岐阜県不破郡垂井町)

なごやっくす(Twitter@omairi_dash)です。
南宮御旅神社(岐阜県不破郡垂井町)にお参りして、充実した時間を過ごしてきました。
美濃国一宮・南宮大社の御旅所です。

この記事には、そんな南宮御旅神社のご利益や駐車場情報などをまとめておきます。

  • 南宮御旅神社って、どんな神社なの?
  • 美濃国府跡が隣にあるって聞いたけど?
  • 神社へのアクセス方法を知りたい!

といった場合は、ぜひ参考にしていただければと。
まずは南宮御旅神社がどんな神社なのか、簡単に説明しますね。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

大垣八幡神社に続いての参拝です。南宮御旅神社の御朱印も頂いたので、記事の中で紹介します

南宮御旅神社(岐阜県不破郡垂井町)社叢
神社南から見た社叢。左手前は美濃国府跡、右手前は駐車場です

南宮御旅神社とは?

南宮御旅神社(岐阜県不破郡垂井町)参道入口鳥居
参道入口

南宮御旅神社(なんぐうおたびじんじゃ)

  • 御祭神
    • 主祭神:金山姫命かなやまびめのみこと
    • 相殿神:豊玉姫命とよたまびめのみこと
    • 相殿神:埴山姫命はにやまびめのみこと
  • ご利益:破魔除災、金運招福
  • 神紋:右三巴
  • 例祭日:4月5日
  • 公式サイトなど:南宮御旅神社|岐阜県神社庁

※現地石碑、岐阜県神社庁Webサイト、岐阜縣神社名鑑(岐阜県神社庁,2017)、南宮大社参拝の栞などをもとに作成

南宮御旅神社は、南宮大社(美濃国一宮)の御旅所として知られる神社。
かつて美濃国府の正殿があった場所に鎮座しています。

南宮大社の例祭日である5月5日には、南宮大社から三基の神輿みこしが南宮御旅神社へやってきて、祝詞の奏上や一連の神事が行われるそうですよ(参考:南宮大社公式サイト)。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

南宮大社が昔、南宮御旅神社の地にあったという伝承から、この神輿渡御式(神幸祭)が行われているんだとか。南宮大社は南宮御旅神社から南へ2kmほどの場所に鎮座しています

上は神輿渡御の様子を収めた動画です(垂井町観光協会公式YouTubeチャンネルより)。
拝殿前で、南宮大社の巫女さんによる浦安舞の奉納も行なわれています。

御祭神・ご利益は?

南宮御旅神社(岐阜県不破郡垂井町)拝殿
拝殿

南宮御旅神社の御祭神は金山姫命(かなやまびめのみこと)
南宮大社に祀られている金山彦命(かなやまひこのみこと)と一緒に、イザナミから生まれた神様とされています。

カナヤマヒコは破魔除災・金運招福の守護神ですので(南宮大社参拝の栞より)、南宮大社と南宮御旅神社をセットでお参りすることで、これらのご利益に一層あずかれるかもしれませんね。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

僕は日々の感謝をお伝えするとともに、金運アップの御神徳にあずかれるようお祈りしました!

南宮御旅神社(岐阜県不破郡垂井町)本殿
本殿

また、南宮御旅神社の相殿神である豊玉姫命と埴山姫命は、それぞれ安産成育と沃土豊産の守護神(境内石碑より)。
安産・子育てや、その年の豊作などのご利益を願ってお参りするのも良さそうです。

南宮御旅神社の由緒(歴史)

南宮御旅神社(岐阜県不破郡垂井町)社号標(村社南宮摂社御旅神社)
参道の社号標(写真左端)。”村社 南宮摂社御旅神社”と刻まれています

  • 創祀不詳。南宮大社は昔この地にあったと伝わる
    →美濃国府もこの地にあった
  • 寛永19年(1642年):徳川家光公により南宮大社とともに再建される
  • 明治6年(1873年):神輿渡御の儀が八重垣神社へ移る
    →明治11年(1878年)に元に戻る
  • 大正13年(1924年):参道入口の石鳥居造営
  • 昭和47年(1972年):現社殿造営

※現地石碑、岐阜県神社庁Webサイト、岐阜縣神社名鑑、史跡美濃国府跡保存管理計画(垂井町教育委員会,2014)などをもとに作成

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

境内中央には「御幸道ごこうみち」という小道があり、文和年間に北朝・後光厳天皇ごこうごんてんのうが民安寺(現存せず)に御幸されたことにちなんで名付けられたそうです。神社南の相川には「御幸橋」も架かっています

南宮御旅神社(岐阜県不破郡垂井町)御幸道
おそらくココが御幸道。先の動画で神輿の走り込みが行われていた場所です(1:25~)

南宮御旅神社の御朱印

南宮御旅神社(岐阜県不破郡垂井町)の御朱印

南宮御旅神社の御朱印です。
南宮大社の授与所で記帳していただきました。
御朱印右上に“美濃国総社”の印影が見えています。

総社そうじゃとは、国府内やその隣接地にその国の一宮・二宮以下の神様を勧請し、一括で祀った神社のこと(参考:神社検定公式テキスト「神社のいろは」)。
南宮御旅神社が美濃国の総社にあたると考えられているワケですね。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

とはいえ、「かつての美濃国府の正殿の上」に神社があるという事実も見逃せません。国府が役割を終えた後に、神社が遷座or拡張されたってことかな

なお、御朱印のさらに詳しい情報は以下の記事をご覧ください。
頂き方(場所・値段・時間のめやす)についても触れていますよ。

【参考】美濃国一宮・二宮・三宮

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

大領神社についてはさまざまな見解があるようで、美濃国二宮とも、そもそも二宮でも三宮でもないとされることもあるようです

さて記事の後半では、隣接する美濃国府跡を含む南宮御旅神社の見どころ(境内風景)と、アクセス・駐車場情報をご紹介しますね。

南宮御旅神社の見どころ【境内風景】

美濃国府跡

美濃国府跡(岐阜県不破郡垂井町)
国史跡 美濃国府跡(平成18年1月26日指定)

まずは神社南に隣接する美濃国府跡です。

国府こくふとは、奈良平安時代に地方統治のため国ごとに置かれた官衙かんが(役所)のこと。
美濃国府は8世紀初めに造営され、その後200年ほど機能していたんだとか(現地説明板による)。

大垣地域ポータルサイト西美濃によると、歌人の紀貫之や在原業平も美濃国府の国司を務めたそうですよ。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

かつて東脇殿が建っていた場所に合わせて花壇が作られています(上の写真右)。東脇殿は東西5.4m、南北27mの南北に長い建物で(約146㎡)、西側にも同じ規模の建物(西脇殿)があったとのことです

白鬚神社

南宮御旅神社と白鬚神社(岐阜県不破郡垂井町)
白鬚神社(写真左)。右は南宮御旅神社の拝殿です

続いて白鬚神社です。
猿田彦命さるだひこのみことを祀っており、石碑には「郷土安泰・河川水害の守護神」と刻まれていました。

白髭神社前の鳥居は、寛政4年(1972年)に造営されたそうですよ。
白鬚神社の由緒(歴史)も、以下に簡単にまとめておきます。

白鬚神社の由緒(歴史)

白鬚神社(南宮御旅神社境内)拝殿
白髭神社拝殿

  • 古来より府中の守護神として字葉生に鎮座
    →石鳥居は寛政4年(1792年)造営
  • 昭和39年(1964年):現在地に遷座、本殿造営
  • 昭和49年(1974年):南宮大社の式年遷宮仮殿の用材を寄進され、拝殿造営

※境内石碑、史跡美濃国府跡保存管理計画をもとに作成

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

公式サイトによると、南宮大社の式年遷宮は「51年目に屋根を葺き替える」形式で行なわれるそうです

南宮御旅神社へのアクセス【地図】

南宮御旅神社(岐阜県不破郡垂井町)アクセスマップ
© OpenStreetMap contributors

  • 住所:岐阜県不破郡垂井町府中2506
  • 電車でのアクセス:垂井駅(JR東海道本線)から徒歩17分
  • 車でのアクセス
    • 関ヶ原IC(名神高速道路)から13分
    • 大垣西IC(東海環状自動車道)から14分
    • 養老スマートIC(名神高速道路)から18分
  • 地図(グーグルマップ)

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

垂井駅から向かう場合、駅前に観光案内所もありました。道が不安な場合などに立ち寄ってみては

南宮御旅神社の駐車場

南宮御旅神社駐車場マップ
© OpenStreetMap contributors

境内南に駐車場がありました。
上の地図の矢印の方向から進入できます。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

場所が少し分かりにくいですが、交通量はそれほど多くない印象です。万が一、道に迷っても、落ち着いて路肩に停車して地図を見ればたどり着けるはず

南宮御旅神社(美濃国府跡・岐阜県不破郡垂井町)駐車場
駐車場の様子

まとめ

南宮御旅神社(岐阜県不破郡垂井町)社務所
社務所

最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事の要点をまとめました。

  • 南宮御旅神社は南宮大社の御旅所として知られる神社
  • 御朱印は南宮大社の授与所で頂けた
  • 境内には美濃国府跡が隣接している

参考までに、美濃国府跡の見学も合わせ、参拝所要時間は30分弱でした。
かなりのんびり過ごしてこの時間なので、30分見ておけば、余裕を持ってお参り・散策できるかと思います。

伊富岐神社(岐阜県不破郡垂井町)の拝殿と大杉
伊富岐神社の拝殿と大杉

さて、南宮御旅神社をあとにして次に向かったのは伊富岐神社(いぶきじんじゃ)
歩いて41分(3.2km)、車なら9分での到着です。

拝殿横の御神木(大杉・上の写真左)の存在感に圧倒されました…!
以下から次の記事へとお進みください。

次の記事はこちら【伊富岐神社】

そのほか南宮御旅神社周辺の寺社史跡

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