なごやっくす(Twitter@omairi_dash)です。
豊川稲荷(豊川閣妙厳寺・愛知県豊川市)にお参りして、ステキな時間を過ごしてきました。
このページに、豊川稲荷のご利益や頂いた御朱印&御朱印帳、さらにはアクセス・駐車場情報まで幅広くまとめておきます。
- 豊川稲荷を観光したい!
- お寺の御朱印を見てみたい
- 周辺の食べ歩きグルメは?
といった場合などに、ぜひ参考にしていただければと。
まずは、豊川稲荷本院がどんなお寺なのか、簡単に説明しますね。
豊川稲荷とは?【御本尊・由緒】
本殿
- 御本尊:千手観世音菩薩
- 鎮守:豊川吒枳尼真天
- 宗派:曹洞宗
- 霊場札所など:東海百観音結願寺、東海三十六不動尊霊場第17番、三河新四国八十八ヶ所霊場番外札所(別格霊場)
- 公式サイト:豊川稲荷
※参拝の栞、公式サイト、東海三十六不動尊霊場ガイドブックなどをもとに作成
豊川稲荷は日本三大稲荷の一つに数えられる曹洞宗のお寺。
本尊は千手観音で、本殿に祀られる豊川吒枳尼真天は山門の鎮守です(参考:豊川市観光協会)。
正式名は「妙厳寺」ですが、「豊川稲荷」が通称として広まっているのは、豊川吒枳尼真天が白い狐に跨っていることに由来するんだとか。
千手観音が祀られる瑞祥殿。厄払い・良縁具足(縁結び)・お宮参り・安産祈願などの祈祷受付はこちらで
由緒書きには、今川義元・織田信長・豊臣秀吉・九鬼嘉隆・徳川家康・大岡忠相・渡辺崋山といった錚々たる顔ぶれが信仰者として並んでいました。
大岡忠相(大岡越前守)が生涯の守護神とした尊像は現在、東京赤坂別院に奉祀されているそうです。
東京赤坂のほかに札幌(中央区)、神奈川(横須賀市)、大阪(天王寺区)、福岡(春日市)にも別院があるとのこと。お参りしてみたいな
漱水舎(手洗場)。お参り前に心身を清めます
- 合掌し「南無豊川吒枳尼眞天(なむとよかわだきにしんてん)」と唱えて礼拝
- 1.を3回繰り返す
- 御真言「唵尸羅婆陀尼黎吽娑婆訶(オンシラバッタニリウンソワカ)」を7回唱える
- ふたたび1.を3回繰り返す
※豊川市観光協会「豊川稲荷の正式なお参りの仕方」をもとに作成
豊川稲荷は神社ではなくお寺です。
お賽銭を納めたのち、静かに手を合わせて日頃の感謝の気持ちをお伝えしました。
豊川稲荷のご利益
大提灯に描かれた「おもだか(妙厳寺の定紋)」
豊川稲荷で一番有名なご利益は商売繁盛。
戦国時代に、豊川稲荷の「おもだか」を懐に入れて戦った武将が連戦連勝したことに由来するようです。
「現代の戦(いくさ)=仕事」という考え方ですね。参考にしたのは、豊川稲荷のご住職とヤマサちくわの代表取締役との対談です
ほかにも、愛知県公式観光ガイドAichiNowには「江戸時代、庶民の間で家内安全や福徳開運の善神として全国に信仰が広がり…」とありますし、参拝の栞には災難除け・抜苦与楽・諸願満足といった旨の記載も見つかりましたよ。
鳥居。ここだけ見ると神社のようです
- 文暦元年(1243年)頃:第84代順徳天皇第3皇子である寒巌義尹禅師が、永平寺開山道元禅師をたずねる。のちに法嗣となる
- 文永元年(1264年):寒巌禅師が求法のために入宋
- 文永4年(1267年):帰国の際、白狐に跨って稲穂を荷い、手に宝珠を捧げた吒枳尼真天が真言を唱えながら現れる(豊川稲荷の由来)
- 寒巌禅師が帰国後、霊神の行像を刻み終生守護の善神として祀る
- 嘉吉元年(1441年):寒巌禅師の6代目の弟子・東海義易禅師が千手観音菩薩を安置し、豊川吒枳尼真天像を山門の鎮守として祀る(お寺の開創)
- 明治時代初期(神仏分離):第28世霊龍禅師・第29世黙童禅師の善処により、寒巌禅師の勝躅を護る
- 明治時代:有栖川宮家により「豐川閣」の大額が下賜され「豊川閣」の呼称も有名となる
※参拝の栞、公式サイト、東海三十六不動尊霊場ガイドブックをもとに作成
寺宝館(入館400円)
豊川稲荷の御朱印と御朱印帳
豊川稲荷では豊川吒枳尼真天をはじめ、4種類(四体)の御朱印を拝受しました。
不動明王の御朱印(上の写真左から二体目)には、開創三十周年の記念印が押されています。
さらに豊川稲荷では、美しい色合いのオリジナル御朱印帳も授かっております。
御朱印についての詳しい情報は、以下の記事をご覧ください。
>>豊川稲荷の御朱印&御朱印帳【場所・受付時間など】
山門(今川義元寄進)。大晦日だったので、初詣の屋台・出店の準備が。熊手もあるようです(値段はさまざま)
- 1月1日~15日:正月初詣
- 1月1日:祝祷諷經
- 2月1日~13日:涅槃会
- 2月3日:節分会
- 旧2月初午日:初午祭
- 春分の日の前後3日間:春彼岸会
- 3月29日:開山忌
- 4月8日:釈迦降誕会(花まつり)
- 5月4日5日:春季大祭(豊年祈願祭・神輿渡御や稚児行列など)
- 8月1日~15日:施食会
みたま祭り(盆踊り)の様子(豊川市YouTubeチャンネル)
- 8月7日8日:みたま祭り(盆踊り)
- 秋分の日の前後3日間:秋彼岸会
- 9月29日:高祖忌
- 10月5日:達磨忌
- 11月第3土曜日曜:秋季大祭(秋の大祭・鎮座祭)
- 11月15日の前後1か月ほど:七五三
- 12月8日:成道会
- 12月6日~10日:佛舎利供養
- 毎月22日:月例祭(縁日・骨董市や饅頭販売など)
- 月3回:写経会
※参拝の栞、公式サイト、東海三十六不動尊霊場ガイドブック、豊川観光協会をもとに作成
鐘楼堂の梵鐘。除夜の鐘の音はたびたびNHKで放送されるそう
豊川稲荷の参拝時間は?
総門
豊川稲荷の参拝時間など | |
---|---|
開門時間 | 5:00~18:00 |
諸堂開扉時間 | 7:30~15:30 |
お札・お守りの授与 | 8:00~16:00 |
祈祷受付 | 8:00~14:30 |
※公式サイト「よくあるご質問」をもとに作成。最新情報は公式サイト・現地でご確認ください
豊川稲荷の参拝時間などは上のとおり。
観光でお参りする場合、参拝所要時間は1時間~1時間半ほど見ておくと良いでしょう。
なお、境内を散策する際は、上の参拝順路(回り方)も参考にしてみてください。
僕が参拝にかかった時間は、御朱印拝受や千本幟の奉納も含めて1時間半ほど。大晦日ということもあり、参拝客で混雑していましたが、密というほどでは無かったかな
景雲門。彫刻は名匠諏訪ノ和四郎の作とのことです
さて、旅行関連の広告を挟んで、霊狐塚など豊川稲荷の見どころ紹介に移ります。
広告はバスツアーでおなじみのクラブツーリズム。
豊川稲荷(愛知)で検索したところ、記事執筆時点で39件のツアーがヒットしました!
豊川稲荷の見どころ【厳選3つ】
三重の塔
豊川稲荷には見どころが盛りだくさん。
この章では、とくに印象に残った3つを紹介します。
霊狐塚
まずはキツネがいっぱいの霊狐塚です。
祈願成就の御礼として信者から奉納された、およそ1000体のキツネが祀られています。
境内の奥深くに位置することもあり、パワースポットを通り越して、怖いくらいの不思議な雰囲気が漂っておりました…!
祈願成就の御礼ということは、1000近くの願いが実際に叶ってるってことですね。僕のまわりでは金運アップのご利益で知られています
なお、本殿から霊狐塚へ向かう途中には四宇のお堂(建物)を通ります。
以下に簡単な説明とともにまとめました。
- [左上]宝雲殿
釈迦牟尼如来など十三尊仏を祀る建物。檀信徒各家の先祖諸精霊牌を安置し、その法要・供養を行う場所でもあります - [右上]万燈堂(万堂・禅堂)
正面に豊臣秀吉の念持仏と伝わる不動明王及び文殊菩薩の像が祀られています。座禅修行の道場でもあるそうです - [左下]弘法堂
豊川稲荷は三河新四国八十八ヶ所の別格霊場。隣には「金運財宝・福徳の神」である宇賀神堂もありました - [右下]大黒堂(おさすり大黒天)
御真言「オンマカキャラヤソワカ」を唱えながら撫でると、福徳のご利益があると言われているんだとか
奥の院
続いて奥の院にお参り。
文化11年(1814年)の建築で、昭和5年の大本殿新築に伴い、旧本殿の拝殿を移築したんだそうです。
奥の院そばの納符堂(八角堂)。古いお札・お守り・だるまを納める場所です
千本幟
見どころラストは千本幟(千本のぼり)。
奉納された幟(旗)が参道沿いにズラリと並びます。
CBCテレビの花咲かタイムズで「イチローさんも奉納した」と放送されていました。
奉納した幟。記念撮影したのち、好きな場所を選んで立てました
ということで、僕も幟を奉納しました。
値段(奉納料)は一体2000円。
自分で「住所・名前・願い事(心願成就・事業繁栄・身体健全)」を揮毫しましたよ。
筆で文字を書いたのは学生時代以来だったかも。お寺の方に見られながらだったこともあり、メチャメチャ緊張した…!
千本幟受付所。お寺の方が優しく手順を教えてくださいました
ココまでに載せきれなかった境内風景(写真4枚)を、ギュッと凝縮しました!
- [左上]お札授与所
お札やお守りはこちらで。御影守や福銭など主な授与品は公式サイトで確認できます - [右上]おみくじ堂(100円・半吉あり)
当たると話題のおみくじ。隣でデートのカップルが大吉を引いていて羨ましかった(僕は末吉) - [左下]鎮守堂(龍天堂)
御祭神は白山妙理大権現。道元禅師(宗祖)の入宋を守護したことから、曹洞宗の寺院で守護神として祀られる神様です - [右下]丸型ポスト(最祥殿前)
明治45年(1912年)と、現役では国内最古のポスト。製造元は名古屋のメーカーだそうです
最祥殿。四百畳敷きの日本式大建築物です
豊川稲荷の食べ歩きグルメ
豊川稲荷の門前町(表参道&商店街)には、食事処やお土産屋がズラリ。
お参り前後のランチ(昼食)にぴったりです。
上の写真は、総門前「門前そば山彦」で購入した名物「いなほ稲荷寿司」。
ごはんに具がたっぷり&油揚げもジューシーで、あっという間にペロリと平らげてしまいました…!
挟まれているのはトンカツ、レタス、玉ねぎです
こちらは持ち帰り専門店「おきつね本舗」で頂いた「おきつねバーガー」。
テレビ東京「B級グルメスター誕生」で優勝したメニューなんだとか。
バンズ部分が油揚げになっていて面白い!
- 門前そば山彦(いなり寿司・そば)
- おきつね本舗(おきつねバーガー・かき氷)
- ヤマサちくわ
- 喜楽(宝珠まんじゅう・きつねせんべい商売繁盛虎の巻・稲荷巻せんべい)
- 和食処 松屋(創作いなり寿司)
- 鰻カドヤ(鰻屋・ひつまぶし)
- 曽我の軒(うなぎ屋・田楽)
- 来恩(いなりうどん)
- 田舎料理 吉野(おいなりさん)
- 【土産物】一年狐(狐面)
- 玉川うどん(カレーうどん)
- たねや(スイーツ・お菓子)
※よく検索されるお店を掲載しています
なお、豊川稲荷から少し足を延ばせるなら、車で15分の場所にあるカフェ&はちみつ専門店「さんぽ道」もおすすめです。
砥鹿神社(三河国一宮)の近くです。見た目が宝石みたいでとってもカワイイ、上のシフォンケーキをいただきました!
さてさて、旅行関連の広告を再度挟んだのち、豊川稲荷のアクセス・駐車場情報をお届けして記事を締めます。
広告は、僕が豊川稲荷を観光するならココに泊まりたいなぁという「ホテルアソシア豊橋」。
移動のことを考えると、豊橋駅を観光(宿泊)の拠点にするのが便利なのでは。
「近くに温泉旅館はないの?」という声をいただいたので追記しておきます。豊川稲荷周辺だと、車で1時間弱の場所にある蒲郡・西浦温泉が有名です。中でも下の銀波荘は僕の周りで人気。露天風呂もあります
豊川稲荷へのアクセス【地図】
- 住所:愛知県豊川市豊川町1
- 電話番号:0533-85-2030
- 電車でのアクセス:豊川駅(JR飯田線)・豊川稲荷駅(名鉄豊川線)から徒歩5分
- 車でのアクセス:豊川IC(東名高速道路)から8分
名古屋駅からの行き方など、さらに詳しい情報は以下の記事をご覧ください
豊川稲荷の駐車場
境内南西に460台収容の大駐車場(参拝者駐車場)があります。
駐車料金は1回600円で、駐車場から総門へは徒歩4分です。
豊川稲荷大駐車場(参拝者駐車場)
なお、駐車場に関するさらに詳しい情報は以下の記事をご覧ください。
大駐車場のほかに、商店街で無料駐車券がもらえる駐車場や、安く停められる周辺のコインパーキングなども紹介しています。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事の要点をまとめました。
- 豊川稲荷は商売繁盛のご利益で知られる曹洞宗のお寺
- お寺では四体の御朱印と御朱印帳を頂いた
- 門前町には飲食店やお土産屋がたくさん
周辺含め、見どころいっぱいのお寺でした。
またお参りに来れるといいな。
三好八幡社(みよし市)拝殿
さて、日を改めて、豊川稲荷の次に参拝したのは三好八幡社(みよしはちまんしゃ)。
二台の山車を曳き廻す「秋の大祭」で知られる神社です。
以下から次のページへお進みください。
次のページはこちら【三好八幡社】
三好八幡社(愛知県みよし市)にお参りして気持ちの良い時間を過ごしてきました。この記事に神社の御祭神・由緒(歴史)や頂いた御朱印、さらにはアクセス・駐車場情報まで幅広くまとめておきます。二台の山車を曳き回す「秋の大祭」で有名な神社です。
豊川稲荷周辺の神社仏閣
- >>豊川進雄神社(徒歩4分・豊川三大夏祭りの1つ「豊川夏祭り」はココの祭礼)
- >>光明寺(徒歩6分・法然上人三河二十五霊場第9番札所)
- >>三明寺(徒歩11分・通称「豊川弁財天」。三重塔と宮殿は国指定重要文化財)
- >>砥鹿神社(車で12分・三河国一宮&延喜式内社。「東海地方の総鎮守」とも)
三河の神社仏閣一覧
愛知県三河エリアの神社仏閣を市町村別に紹介しています。神社仏閣巡りや観光旅行・お出かけの参考になれば幸いです。