増上寺にお参りしたよ|見どころなど総まとめ

なごやっくす(Twitter@omairi_dash)です。
増上寺(東京都港区)にお参りして、ステキな時間を過ごしてきました。

徳川家康ゆかりの「勝運」のお寺。
背後にそびえる東京タワーの景観も美しい、浄土宗七大本山の1つです。

増上寺(東京都港区)大門
増上寺大門(港区指定文化財)

このページでは、そんな増上寺の「見どころ」「頂いた御朱印」「歴史」「参拝時間」について紹介していきます。

  • 家康ゆかりの「黒本尊」ってなに?
  • 三解脱門の意味を知りたい!
  • 徳川将軍家のお墓があるって聞いたけど…

といった場合などにも、参考にしていただければと。
さっそく見どころからいきますね。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

芝大神宮から歩いての参拝です!

増上寺の見どころ

黒本尊【勝運】

増上寺(東京都港区)安国殿
黒本尊(伝恵心僧都源信作)を祀る安国殿

安国殿の御本尊「黒本尊」は、徳川家康がいつも身辺に安置していたとされる阿弥陀如来像。

頂いた案内によると「勝運」「厄除け」「諸願成就」の仏様として、広く信仰を集めているとのことでした。

増上寺(東京都港区)お守り(勝運御守)
黒本尊にちなんだ「勝運御守」

「黒本尊」という名前は、もともと金色だったのが、永年香煙に薫じられ、また人々の悪事災難を一身に受け止めてきたことから、体が徐々に黒ずんだことに由来するんだとか。

普段は秘仏として厨子に安置されていますが、年に3回御開帳されるそうですよ(1月・5月・9月の15日)。

三解脱門【国指定重要文化財】

増上寺(東京都港区)三解脱門(三門)
三解脱門(元和8年建立)

増上寺の三解脱門(三門)は国指定重要文化財。
東日本最大級を誇る門で、増上寺の江戸初期大造営の面影を残す唯一の伽藍です。
スゴい迫力でした…!

三解脱門とは、3つの煩悩「貪(むさぼり)、瞋(いかり)、痴(おろかさ)」を解脱する門という意味だそう。

仏教では、この3つの煩悩を「三毒」あるいは「貪瞋痴(とんじんち)」と表すことも多いようです。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

意味を知ってから門をくぐると、心の邪気が浄化されていく感覚を覚えました!

徳川将軍家墓所【戦前国宝】

増上寺(東京都港区)徳川将軍家墓所
徳川将軍家墓所

増上寺は、東京上野の寛永寺とともに徳川将軍家の菩提寺です。

増上寺には6人の将軍、5人の正室、5人の側室、歴代将軍の子女多数が埋葬されているとのことでした。

祀られる徳川将軍
二台秀忠(台徳院殿)六代家宣(文昭院殿)
七代家継(有章院殿)九代家重(惇信院殿)
十二代家慶(慎徳院殿)十四代家茂(昭徳院殿)

増上寺(東京都港区)鋳抜門(徳川将軍家墓所)
鋳抜門。両脇の昇り龍・下り龍が印象的です

戦災前の徳川家霊廟は、現在の大殿左右に立ち並ぶほどの規模で、国宝にも指定されていたそうですよ。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

それぞれの宝塔前で合掌しました。静寂な空間だった

>>徳川将軍家墓所|大本山増上寺

増上寺宝物展示室

増上寺宝物展示室(東京都港区)
宝物展示室入口(大殿前右脇)

大殿(本堂)地下1階の宝物展示室には、徳川二代将軍秀忠の御霊屋おたまやである「台徳院殿霊廟模型」が展示されています。

台徳院殿霊廟は、徳川家霊廟の中で最も壮麗とされる、日光東照宮のプロトタイプとなった霊廟。
英国ロイヤルコレクションの1つで、女王陛下から増上寺へ長期貸与されているそうです。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

美しく、そして緻密な造りでした。僕が見学した際は、狩野一信の「五百羅漢図」も展示されていましたよ

>>[公式]増上寺宝物展示室

増上寺の御朱印と御朱印帳

増上寺(東京都港区)の御朱印
増上寺の御朱印

増上寺では「黒本尊」など、全部で8種類の御朱印を頂きました。

増上寺(東京都港区)の御朱印帳
増上寺の御朱印帳

加えて、赤(メタリックレッド)が印象的な、オリジナル御朱印帳も拝受しております。
御朱印を頂いた場所や時間などは、以下のリンクをご覧ください。

>>[詳細]増上寺の御朱印|場所や時間など
ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

最後に、増上寺の境内風景とともに、お寺の歴史について簡単にまとめておきます!

増上寺の歴史・境内風景

増上寺(東京都港区)大殿(本堂)と東京タワー
大殿(本堂)と東京タワー

増上寺のはじまりは室町時代にあたる明徳4年(1393年)。
浄土宗第八祖・酉誉聖聰ゆうよしょうそう上人によって、江戸貝塚(現千代田区平河町)に創建されました。

増上寺(東京都港区)黒門
黒門(港区指定文化財・旧方丈門)

芝の現在地に移転したのは、慶長3年(1598年)のこと。
江戸期には、徳川将軍家の菩提寺として隆盛をきわめ、広大な寺有地に120以上の堂宇が建つ巨刹だったそう。

増上寺(東京都港区)圓光大師堂
圓光大師堂(平成21年竣工)

その後、明治時代の廃仏毀釈・大火や、昭和の戦災を乗り越えて、今に至るということです。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

かつては、芝公園、東京プリンスホテル、ザ・プリンスパークタワー東京あたりの土地が、すべて増上寺の境内だったそうです。スゴい…!

その他の境内風景・見どころ

ココまでに載せきれなかった、増上寺の境内風景(見どころ)をお届けします。
写真4枚にギュッと凝縮しました!

  • 鐘楼堂
    江戸三大名鐘の1つ。「今鳴るは芝(増上寺)か上野(寛永寺)か浅草(浅草寺)か」という江戸時代の川柳もあるそうです
  • 光摂殿
    大広間の天井絵は120名の日本画家による奉納作品。毎年秋の「みなと区民まつり」に併せて公開されます
  • 大納骨堂(舎利殿)
    有縁無縁の本骨・分骨を祀ります。御本尊は高村光雲作をもとにした地蔵尊像です
  • 熊野ゆや神社(鎮守社)
    熊野三社(熊野本宮大社熊野那智大社熊野速玉大社)の御神体が祀られています

まとめ【参拝時間】

増上寺(東京都港区)見どころマップ
© OpenStreetMap contributors

三縁山 広度院 増上寺(ぞうじょうじ)

  • 御本尊:阿弥陀如来
  • 宗派:浄土宗
  • 霊場札所:江戸三十三観音霊場第21番札所
  • 参拝時間
    • 本堂:午前6時から午後5時半まで
    • 安国殿:午前9時から午後5時まで
  • 公式サイト:大本山 増上寺

※増上寺カラーパンフレット、御朱印印影、公式サイトをもとに作成

最後までお読みいただきありがとうございます。
このページの要点をまとめました。

  • 増上寺は、徳川家康ゆかりの「黒本尊」を祀る浄土宗の大本山
  • 3つの煩悩を解脱する「三解脱門」は、国指定重要文化財
  • 徳川将軍家墓所には、6人の徳川将軍など計38人が眠る

僕の参拝所要時間は80分ほどでした。
内訳は大殿10分、安国殿(御朱印&お守り)10分、宝物展示室15分、徳川将軍家墓所15分、そのほか境内散策に30分といったところです。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

観光・お出かけの計画を立てる際の参考にしていただければと思います!


愛宕神社(東京都港区)出世の石段・御朱印
愛宕神社「出世の石段」

さて、増上寺の次にお参りしたのは、歩いて13分の場所にある愛宕神社(あたごじんじゃ)

出世の石段(キツかった←)で有名な、防火の神様です。
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次のページはこちら【愛宕神社】

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