徳興山建中寺(名古屋市東区)参拝ガイド

なごやっくす(Twitter@omairi_dash)です。
徳興山建中寺(名古屋市東区)にお参りして、ステキな時間を過ごしてきました。

このページで、建中寺の歴史&見どころと、頂いた御朱印、そしてアクセス・駐車場情報についてご紹介します。

  • 建中寺って、どんなお寺なの?
  • 埋木細工があるって聞いたけど…
  • お寺の御朱印を見てみたい!

といった場合などに、参考にしていただければと!

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

猪子石神明社(名東区)に続いての参拝です!

建中寺とは【歴史】

徳興山建中寺(名古屋市東区)本堂
本堂(名古屋市指定文化財・拝観時間5:00~17:00)

徳興山崇仁院 建中寺
(とっこうざん すうにんいん けんちゅうじ)

  • 御本尊:阿弥陀如来
  • 宗派:浄土宗
  • 霊場札所:東海三十六不動尊霊場第8番、大名古屋十二支(丑年)

建中寺は、初代尾張藩主・徳川義直の菩提を弔うため、尾張徳川家先祖代々の菩提寺として建立されたお寺です。

慶安4年(1651年)に、第2代尾張藩主・徳川光友が建立し、弘経寺(茨城県結城市)の成誉廓呑じょうよかくどん上人を招いて開山したとされています。

>>[参考]徳興山建中寺公式サイト
ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

徳川義直は徳川家康の九男。また本堂は、名古屋市内の木造建築物としては最大なんだそう!

徳興山建中寺(名古屋市東区)御霊屋
御霊屋(愛知県指定文化財)

本堂裏には、尾張徳川家代々藩主の位牌が安置されている「御霊屋(ごれいや)」が。

また、境内西には、徳川光友の墓所である「源正公廟(げんしょうこうびょう)」がありますよ(ともに通常非公開)。

昔の境内敷地【地図】

徳興山建中寺(名古屋市東区)の歴史マップ(昔の境内敷地)
© OpenStreetMap contributors

約1万坪ある建中寺の敷地ですが、昔は約5万坪(165,000㎡)もの広さを誇っていたそう。

南北は、総門の残る建中寺公園~あずま中&東海高校・中学まで。
東西は、筒井小学校~東区役所&東警察署までが、すべて建中寺の敷地だったそうです。

徳興山建中寺(名古屋市東区)総門
総門(市指定文化財・総欅造り三間薬医門)

上の写真が総門です。
名古屋市による戦後の区画整理以前は、こちらが建中寺境内地の南端でした。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

ちなみに、創建当時から残る建築物は、総門と三門のみ。その他は天明5年(1785年)の大曽根の大火の際に、灰燼に帰したそうです

建中寺の見どころ

徳興山建中寺(名古屋市東区)三門(山門)
三門(山門・市指定文化財)

この章では、建中寺の見どころを順番にご紹介します。

不動堂【ご利益】

徳興山建中寺(名古屋市東区)明王殿(不動堂)
不動堂(明王殿・縁日28日)

不動明王(不動堂)のご利益
厄除け開運家内安全
交通安全病即消滅商売繁盛

※参拝の栞をもとに作成

不動堂の本尊・不動明王は、江戸時代から尾張徳川家の戦勝祈願の秘仏として伝えられてきた貴重なモノ。

戦勝祈願のほかにも、上にあげたご利益(霊験)で、地域の信仰を集めているそうですよ。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

僕は病即消滅に関連して、目の健康をお祈りしました!

埋木細工

本堂柱の埋木細工
蝙蝠こうもり葡萄ぶどう
将棋小判
宝珠桔梗空蝉うつせみ
四宝しほう銀杏いちょう
猪目いのめ

本堂の柱には、江戸の宮大工が動物・植物・縁起物などをかたどって、デザイン的に手当てした「埋木細工」が残っています。

境内掲示によると、要財にゆとりがなかったため、こうした手当てが施されたとのこと。
職人さんの技や洒落心が垣間見えますね。

その他の見どころ&参拝所要時間

ココまでに載せきれなかった境内風景(写真4枚)を、ギュッと凝縮しました!

  • [左上]鐘楼(市指定文化財)
    梵鐘の重さは五百貫(1,923kg)。大晦日(初詣)の除夜の鐘は、参加券を入手すれば撞けるとのこと
  • [右上]経蔵(市指定文化財・拝観料300円)
    八角輪蔵内に、鉄眼禅師開版の黄檗版大蔵経五千八百巻が納められています
  • [左下]開山堂(市指定文化財)
    阿弥陀如来を中心に、建中寺の開山/中興上人の木像を安置。歴代住職の位牌も祀られています
  • [右下]建中寺公園
    味のある松(マツ)の木は、昔ココが境内敷地だった名残でしょうか。(建中寺)幼稚園帰りの親子連れの姿も見えました

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

そして、僕の参拝所要時間は、このあと紹介する御朱印拝受の時間含め、約1時間でした。観光・お出かけの計画を立てる際の参考にしていただければと思います!

建中寺の御朱印

徳興山建中寺(名古屋市東区)の御朱印3種類
建中寺で頂いた御朱印三

建中寺では、阿弥陀如来や不動明王など、全部で3種類の御朱印を記帳していただきました。

徳興山建中寺(名古屋市東区)の御朱印(東海三十六不動尊霊場第8番札所)
東海三十六不動尊霊場専用納経帳

さらに、東海三十六不動尊霊場の専用納経帳にも朱印を頂いております。
御朱印の受付場所や時間については、以下のリンクをご覧ください。

>>[詳細]建中寺の御朱印|場所や時間など
建中寺の七大年中行事

徳興山建中寺(名古屋市東区)書院(客殿)
書院(客殿)

  1. 節分(豆まき・2月)
  2. 春彼岸永代経供養法要(3月)
  3. 法然上人御忌会(稚児行列・4月29日)
  4. 施餓鬼会(7月)
  5. 万燈会(8月お盆)
  6. 秋彼岸永代経供養法要(9月)
  7. 大蔵会(10月)

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

上の行事に加えて、毎年6月の第1土曜日・日曜日に行われる「筒井町天王祭」も有名。建中寺門前の山車・神皇車じんこうしゃが、筒井町の商店街&住宅地を廻ります!


筒井町天王まつりの様子(Network2010より)

建中寺へのアクセス

徳興山建中寺(名古屋市東区)アクセスマップ
© OpenStreetMap contributors

  • 住所:愛知県名古屋市東区筒井1-7-57
  • 電話:052-935-3845
  • アクセス
    • 車道駅(地下鉄桜通線)1番出口から徒歩9分
    • 東区役所バス停(市バス)から徒歩2分
    • 山口町バス停(基幹バス)から徒歩8分
ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

車道(くるまみち)駅へは、名古屋駅から地下鉄桜通線で1本です(5駅8分・240円)

建中寺の駐車場

徳興山建中寺(名古屋市東区)駐車場マップ
© OpenStreetMap contributors

三門前に、参拝者専用駐車場がありました。
駐車料金は無料。収容台数は10台ほどです。

徳興山建中寺(名古屋市東区)御成門
御成門(市指定文化財)

まとめ

徳興山建中寺(名古屋市東区)龍の石燈籠
龍の彫られた石燈籠

最後までお読みいただきありがとうございます。
このページの要点をまとめました。

  • 建中寺は、尾張徳川家先祖代々の菩提寺として建立された、浄土宗のお寺
  • 建中寺では、3種類の御朱印をいただけた
  • 名古屋駅から地下鉄で1本。無料駐車場あり

「門の並び」「徳川家の位牌」「幼稚園(保育園)隣接」といったあたりが、どこか大樹寺(岡崎市・徳川将軍家の菩提寺)の雰囲気とカブるところがありました。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

どちらもステキなお寺です。またお参りしようと思います!


長尾山東界寺(名古屋市東区)本堂
長尾山東界寺(東区出来町)

さて、建中寺をあとにして次に向かったのは、歩いて18分の場所にある長尾山東界寺(とうかいじ)です。

本尊の薬師如来は、耳の病気平癒に霊験があるとされています。
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次のページはこちら【東界寺】

建中寺周辺の神社仏閣

  • >>須佐之男社[西之切](徒歩12分・出来町通沿い。わらび餅で有名な芳光の隣の隣です)
  • >>善福院(徒歩18分・白壁交差点近く。尾張三十三観音霊場第30番札所)
  • >>長久寺(基幹バスで1駅・市指定文化財の庚申塔あり。東海36不動第7番など)
  • >>久国寺(車で9分・岡本太郎作「歓喜の鐘」や浅野祥雲作の護国観音像で有名)

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