高島城(長野県諏訪市)の歴史01

高島城は豊臣秀吉の家臣・日根野高吉(ひねのたかよし)によって慶長3年(1598年)に築城されました。
日根野高吉は安土城や大阪城の築城にも携わった、築城の名手です。

高島城の特徴

高島城の完成当時は、城の際まで諏訪湖の水が迫り、湖上に浮いて見えたことから「諏訪の浮城」と呼ばれていました。

また、天守閣の屋根は瓦ではなく、檜の薄い板を葺いた杮葺き(こけらぶき)でした。
これは、諏訪の寒い気候に耐えられる瓦が調達できなかったからだと言われています。

こけら葺きの屋根(慈照寺)02
▲杮葺きの屋根(慈照寺)。寺社建築ではおなじみです

高島城の歴史年表

高島城の築城が始まったのは、天正20年(1592年)のことです。
明治の廃藩置県のあとに天守閣は撤去されますが、昭和45年に復興され今に至ります。

できごと
天正20(1592)高島城の築城が開始
慶長3(1598)高島城がほぼ完成
慶長6(1601)諏訪頼水が初代高島藩主に
天明6(1786)天守の屋根葺き替え
明治4(1871)廃藩置県で城郭の撤去が決定
明治8(1875)天守閣の撤去が終了
明治9(1876)高島公園として一般開放
昭和45(1970)天守閣などが復興

高島城の歴代城主

日根野高吉・吉明(よしあきら)のあとには、諏訪頼水(よりみず)に諏訪の地が与えられ、初代高島藩主となりました。
9代藩主の諏訪忠誠(ただまさ)は、老中など江戸幕府の要職を歴任しています。

城主読み方
1日根野高吉ひねのたかよし
2日根野吉明ひねのよしあきら
3諏訪頼水すわよりみず
4諏訪忠恒すわただつね
5諏訪忠晴すわただはる
6諏訪忠虎すわただとら
7諏訪忠林すわただとき
8諏訪忠厚すわただあつ
9諏訪忠粛すわただかた
10諏訪忠恕すわただみち
11諏訪忠誠すわただまさ
12諏訪忠礼すわただあや
諏訪忠誠
▲諏訪忠誠。隠居後には芝大神宮や諏訪大社の宮司も歴任しました

>>「高島城」トップへもどる

※歴史・由緒についての解釈はさまざまです。公式サイトなど複数の媒体に触れることをおすすめします

参考URL・参考資料