紫燕山在原寺(愛知県知立市)にお参りしました。
在原業平の菩提を弔う業平塚が築かれた際、塚を守る人の御堂として創建したと伝わる臨済宗妙心寺派のお寺です。
このページには、在原寺のアクセス・駐車場情報や歴史・境内風景をまとめておきますね。
在原寺のアクセス・駐車場
- 住所:愛知県知立市八橋町8-1
- 電話:0566-81-3530
- アクセス:三河八橋駅(名鉄三河線)から徒歩12分
- 駐車場:知立市井戸尻駐車場を利用
- トイレ:無量壽寺にあり
無量壽寺から在原寺へは徒歩8分(600m)。
知立市井戸尻駐車場から在原寺は徒歩10分(750m)です。
在原寺の由緒【歴史】
在原寺は寛平4年(892)ごろ、業平塚を守る人の御堂として創建されたと伝わります。
昔の山号は荘衡山。もとは真言宗で、宝永8年(1711)に臨済宗に転宗しました。
その後荒廃しますが、文化2年(1805)に八橋売茶翁が諸国巡歴のおりに在原寺を訪れ復興に努めます。
鳴海の資産家・下郷家から寄付を受けるなどして、文化6年(1809)に再建を果たしました。
在原寺の境内風景
- 業平の竹
業平の故事にちなんだ縁結びの竹です。この竹の箸で子供に食べさせると「左利きが右利きになる」と伝わるそう - 一むらすすき
業平は大和国石上の在原寺で(現奈良県天理市の在原神社)、一むらの薄を眺めて過ごしていたと言われています - 松堂義玄句碑(兼子義玄)
「いつも聞く 家ははや寝て 遠砧」。松尾芭蕉の流れを汲んだ俳風の、幕末期の西三河地方の俳諧の宗匠で、嘉永5年(1852)に在原寺に入寺しています - 種田山頭火句碑
自由律俳句でおなじみの俳人。「今はむかし 男ありけりという 松が青く」の句が見えます
松堂義玄は、寛政4年(1792)に豊明村沓掛新田で生まれました。刈谷の中嶋秋挙に入門し、岡崎の鶴田卓池と交わっています。西三河各地に作品の遺墨が見られるようです
まとめ【参拝時間】
- 本尊:十一面観世音菩薩
- 寺宝
- 十一面観世音菩薩立像
(在原業平の持仏だったと伝わる) - 薬師如来坐像
- 在原業平立像
- 釈迦涅槃の図(西阿)
- 八橋売茶方厳墨跡
- 十一面観世音菩薩立像
最後までお読みいただきありがとうございます。
このページの要点をまとめました。
- 在原寺は業平塚を守る人の御堂として創建された、臨済宗妙心寺派のお寺
- 無量寿寺など、業平ゆかりの史跡めぐりの一環としてお参りするのがおすすめ
- 境内には松堂義玄や種田山頭火の句碑も建っている
なお、僕の参拝所要時間は10分ほどでした。
観光・お出かけの計画を立てる際の参考にしていただければと思います。
参考文献など
- 現地案内板(知立市教育委員会など)
- 在原寺|西三河広域観光推進協議会
- リーフレット「史跡 三河八橋 文化財めぐり」(知立市八橋史跡保存館)
- かきつばたの名勝地 三河国八橋(八橋旧蹟保存会,2021)
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