素盞男神社(名古屋市中村区)参拝ガイド

なごやっくす(Twitter@omairi_dash)です。
素盞男神社(名古屋市中村区日吉町)にお参りしました。
地下鉄東山線・中村日赤駅から徒歩5分。
11月の「酉の市」や、7月例祭の「茅の輪くぐり」で有名な神社です。

素盞男神社(名古屋市中村区)鳥居と社号標
鳥居と社号標

このページには、そんな素盞男神社の歴史や頂いた御朱印、アクセス・駐車場情報についてまとめておきます。

  • 昔は神社が違う場所にあったって本当?
  • 中村遊郭との関係が気になる…
  • 最寄り駅からの徒歩ルートを知りたい!

といった場合などに、参考にしていただければと。
さっそくいきますね。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

須佐之男社(中川区柳川町)に続いての参拝です!

素盞男神社の歴史【境内風景】

素盞男神社(名古屋市中村区)拝殿01
拝殿。佇まいから迫力を感じます

素盞男神社(すさのおじんじゃ)

  • 御祭神:素盞男尊、迦具土尊
  • 社格など:五等級、旧無格社
  • 例祭日:7月21日

※頂いたリーフレット、愛知縣神社名鑑(愛知県神社庁,1992)をもとに作成

境内由緒などによると、素盞男神社の創建は江戸時代後期にあたる安永3年(1774年)ごろ。
創立の背景には、明和4年(1767年)の庄内川氾濫と、明和7年(1770年)の名古屋城下大火災という、立て続けの災害がありました。

これらの災難を乗り越えようと、尾張藩9代藩主・徳川宗睦が、城下町に天王社と秋葉社を祀ることを奨励したそうです。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

天王社は、スサノオと同じ神様とされる「牛頭天王」を祀る神社のこと。当初は天王社で、明治の神仏分離で素盞男神社に改められたのかもしれません。御祭神のもう一柱・カグツチが秋葉社ってことかな


二の鳥居。例祭ではココに茅の輪が設置されます

なお、創建当初は今の千種区内山付近に鎮座していましたが(参考:素盞男神社大祭 大門まつり|中広)、昭和8年(1933年)に現在地に遷座。

素盞男神社のシンボルともいえる「酉の市」は、戦後の退廃を克服する目的で、昭和24年(1949年)に始まったということです。

酉の市【おとりさま】

素盞男神社(名古屋市中村区)提灯「酉の市」
提灯「酉の市」

素盞男神社「酉の市(おとりさま)」

  • 日程:11月酉の日

商売繁盛や家内安全を祈願する酉の市は、11月の酉の日に行なわれます。
「開運熊手・福箕(ふくみ)・宝船」といった縁起物が頒布され、境内は深夜から多くの参拝者で賑わうんだとか。


縁起物授与所

雰囲気的には、熱田神宮などで行われる「初えびす」とカブるところがあるのでしょうか。
ぜひ一度、お参りしてみたいものです…!

>>[参考]素盞男神社|名古屋市公式ウェブサイト

素盞男神社と中村遊郭

素盞男神社(名古屋市中村区)奉納物「稲本別館」
石の右面に「稲本別館」と刻まれています

素盞男神社の南西には、かつて「中村遊郭」という、日本最大級の遊廓が存在していました。
「稲本(楼)別館」は、中村遊郭で一番の格式を誇ったともいわれる大店です。
神社と遊廓とのつながりが窺えます。

デイサービスセンター松岡健遊館(名古屋市中村区・旧松岡旅館)
松岡健遊館(旧松岡旅館・市指定都市景観重要建築物)

こちらは素盞男神社から東へ80mほどの場所にある松岡健遊館。
大正12年(1923年)築の妓楼建築で、当時は「本家長寿楼」として営業していたようです。
料理旅館を経て(昭和34年に修復及び増築)、今はデイサービスセンターになっています。

>>[関連]旧松岡旅館|名古屋市公式ウェブサイト

素盞男神社の御朱印

素盞男神社(名古屋市中村区)の御朱印01

素盞男神社で記帳していただいた御朱印です。
今回は幸運にも御朱印とご縁を頂けましたが、感染症の拡大以降は、授与所の業務を基本的に中止されているようです。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

僕が御朱印を頂いた場所や日時などは、以下のリンクにまとめてあります!

>>[詳細]素盞男神社の御朱印|場所や日時など
素盞男神社のその他の境内風景

  • 手水舎
    丸みを帯びた手水石が趣深い。かなり好きです
  • 社殿(手水舎脇)
    とくに説明などは見当たりませんでした。なんだろう…?
  • 秋葉社・天神社・稲荷社(合殿)
    拝殿向かって左に鎮座。奥の玉垣内に大鳥神社も見えました
  • 座牛(撫で牛)
    天神社の脇です。「頭を撫でて学力向上!」のご利益も有名ですね

>>[関連]天満宮に牛の像があるのはなぜ?

素盞男神社へのアクセス【地図】

素盞男神社(名古屋市中村区)アクセスマップ
© OpenStreetMap contributors

  • 住所:愛知県名古屋市中村区日吉町18
  • 電話:052-482-5576
  • アクセス:中村日赤駅(地下鉄東山線)2番出口から徒歩5分

最寄り駅・中村日赤駅から素盞男神社への徒歩ルートを、上の地図に示しました。
名古屋駅から中村日赤駅へは、地下鉄東山線で5分程度です(3駅210円)。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

ちなみに、中村日赤の敷地内には弁財天が祀られています。2番出口と垣根を隔ててすぐの場所です

>>[関連ページ]中村日赤の弁財天にお参りしたよ|場所や歴史など|敷地内

素盞男神社の駐車場

素盞男神社(名古屋市中村区)駐車場マップ
© OpenStreetMap contributors

境内南に参拝者駐車場が完備されていました。
駐車場前の道路は、西から東への一方通行になっています。

素盞男神社(名古屋市中村区)参拝者専用駐車場01

上の写真が参拝者専用駐車場。収容台数は5台といったところでしょうか。
右奥に見える、社殿の屋根の入り組んだ感じがカッコいいです…!

まとめ【参拝時間】

素盞男神社(名古屋市中村区)神楽殿・神庫
神楽殿(左手前)と神庫(右奥)

最後までお読みいただきありがとうございます。
このページの要点をまとめました。

  • 素盞男神社は、11月の「酉の市」や、7月例祭の「茅の輪くぐり」で知られる神社
  • 境内やその周辺には「中村遊郭」の名残も
  • 中村日赤駅から徒歩5分とアクセス良好。参拝駐車場も完備

なお、僕の境内散策にかかった時間(参拝所要時間)は、20分ほどでした。
観光・お出かけの計画を立てる際の参考にしていただければと思います。


応夢山定光寺(愛知県瀬戸市)本堂と御朱印
応夢山定光寺(瀬戸市)の御朱印と本堂

さて、この日のお参りはこれにて終了。
翌日に参拝したのは、瀬戸市の応夢山定光寺(じょうこうじ)です。

「無為殿」と称される本堂は重要文化財。
本堂奥には、こちらも重要文化財の「徳川義直公廟所(源敬公廟)」もある、臨済宗妙心寺派のお寺です。
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次のページはこちら【定光寺】

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