小牧山城(小牧市歴史館・愛知県小牧市)

なごやっくす(Twitter@omairi_dash)です。
小牧山城(小牧市歴史館・れきしるこまき・史跡公園)で、楽しい時間を過ごしてきました。

この記事に、そんな小牧山城の見どころやアクセス情報などをまとめておきます。

  • 小牧山城の歴史が気になる…
  • お城のスタンプを見てみたい
  • 休館日ってあるのかな?
  • 駐車場の情報を知りたい!

といった場合は、ぜひ参考にしていただければと。
まずは小牧山城がどんなお城なのか、簡単に説明しますね。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

小牧山城では御城印(城御朱印)もいただいたので、記事の中で紹介します!

小牧山城とは【石垣のルーツ!?】

小牧山城と桜

小牧山城は永禄6年(1563年)に、織田信長が初めて自らの手で築いたお城。

発掘調査によって、小牧山城はそれまでの「土の城」ではなく、革新的な「石の城」であることが分かっているそうです。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

「お城=石垣」のイメージが強いですが、石垣のルーツはココ小牧山城にあると考えられているワケですね。スゴい

小牧山城(愛知県小牧市)石垣
小牧山(標高86m)頂上付近の石垣

信長が岐阜城に移る際、小牧山城はいったん廃城となりましたが、天正12年(1584年)の小牧・長久手の戦いで織田信雄・徳川家康連合軍が城跡を改修し、再び陣城を築きました。

現在の模擬天守(小牧市歴史館)は、昭和43年(1968年)に名古屋の実業家・平松茂氏によって小牧市に寄贈されたモノとのことですよ。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

ココまでに名前が出てきた信長と家康に加え、信長が小牧城を居城としていた際には豊臣秀吉が足軽としてお城にいたと考えられるため、小牧山城は「三英傑の青春の舞台」と表現されることもあるようです

【要約版】小牧山城跡の歴史


間々観音(愛知県小牧市)観音堂と十二重の塔
間々観音。小牧山のすぐ北西にあります

  • 鎌倉室町時代:西中腹から麓にかけて寺院が存在(間々観音か)
  • 永禄6年(1563年):織田信長が小牧山城を築城。清須から居住を移す
  • 永禄10年(1567年):信長が岐阜城に移ったため廃城に
  • 天正12年(1584年):小牧・長久手の戦いで、信雄・家康連合軍が陣城を築く
    →和睦に伴い、秋には廃城となる
  • 江戸時代:尾張徳川家の所領に。家康ゆかりの地(御勝利御開運の御陣跡)として一般の入山が禁止され、大切に保護される
  • 昭和2年(1927年):国指定史跡となる
  • 昭和5年(1930年):尾張徳川家十九代・徳川義親氏により、小牧市に寄贈される

※リーフレットをもとに作成

徳川義親氏之像(小牧山山頂)
徳川義親氏之像(小牧市歴史館前)

【参考】織田信長 居城の変遷

清洲城(愛知県清須市)天守
清洲城天守

  1. 清洲城(清須市・桶狭間の戦いへはココから出陣)
  2. 小牧山城(小牧市・信長が一から築いた最初の城郭。美濃攻めの拠点)
  3. 岐阜城(岐阜県岐阜市・金華山山頂。信長が天下統一の本拠地としたお城)
  4. 安土城(滋賀県近江八幡市・天下統一目前の信長を象徴する絢爛豪華な大城郭)

引き続き、小牧山城の見どころを順番に紹介しますね。

小牧山城の見どころ【注目ポイント】

小牧市歴史館(模擬天守)

小牧山城(愛知県小牧市・小牧市歴史館)
西本願寺の国宝・飛雲閣を模して造られたそう

まずは、小牧山頂の小牧市歴史館
山のふもとから歩いて20分ほどで到着します。

館内は以下のようにテーマ分けされており、興味深く拝見しました。

  • 1階:小牧山(小牧山城・小牧山城下町)
  • 2階:小牧の歴史、小牧長久手の戦い
  • 3階:小牧の民俗/祭り、正眼寺誕生仏
  • 4階:展望室
ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

正眼寺誕生仏(銅造誕生釈迦仏立像)は国指定重要文化財。歴史館にはレプリカが常設展示されています。実物は奈良国立博物館にあるようです

小牧山城(愛知県小牧市)展望室からの眺め
肉眼だともっとハッキリ見えます

上は4階展望室からの写真です。
山頂に建っていることもあり、360度どこを見ても眺めが良いです。気持ち良かった!

小牧市歴史館

  • 入場料:100円(中学生以下無料)
    ※れきしるこまきにも入場可能
  • 開場時間:9:00~16:30(入場は16:15まで)
  • 休館日:第3木曜日、年末年始(12/29-1/3)
  • 公式サイト:小牧市歴史館|史跡小牧山
  • 住所:愛知県小牧市堀の内1-1
  • 電話:0568-72-0712

れきしるこまき(小牧山城 史跡情報館)

れきしるこまき(小牧山城史跡情報館)

続いて山のふもとに建つ、れきしるこまき(小牧山城史跡情報館)。

歴史館同様、小牧山城の歴史や文化を知ることができるのですが、こちらは模型や映像(シアター)たっぷりなのが特徴。


小牧市の公式YouTubeチャンネルから。石垣の展示コーナーの様子を見られます

実際に石を積んで楽しめる「小牧山プレイベース」を含め、視覚・聴覚・触覚に訴えるコンテンツが多いので、子供にもオススメです。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

れきしるこまき→小牧市歴史館の順に訪れると、小牧山の歴史をナチュラルに深く学べると思いました!

れきしるこまき(小牧山城史跡情報館)

  • 入場料:100円(中学生以下無料)
    ※小牧市歴史館にも入場可能
  • 開館時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)
  • 休館日:第3木曜日、年末年始(12/29-1/3)
  • 公式サイト:れきしるこまき|史跡小牧山
  • 住所:愛知県小牧市堀の内1-2
  • 電話:0568-48-4646

その他の見どころ【地図付き】

そのほかにも、小牧山城には見どころが盛りだくさん!
簡単な地図(マップ)とともに、一気にお届けします。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

1(小牧市歴史館)と2(れきしるこまき)は紹介済みですので、3~10の見どころをどうぞ!

  1. [左上]大手口(大手道・城の正門)
    敵が進みにくいよう曲がった道を作るのが普通ですが、あえて真っ直ぐなのが信長の特徴。安土城のソレと同様です
  2. [右上]徳川源明公墓碑(徳川宗睦)
    小牧発展の礎を築いた、尾張藩九代藩主・徳川宗睦の墓碑。もとは建中寺(名古屋市東区)にあったそう
  3. [左下]小牧山稲荷神社
    本殿に吉五郎稲荷大神、奥宮に吉丈稲荷大神、本殿左横に初里竜神大神を祀ります。小牧山には吉五郎伝説も!
  4. [右下]桜の馬場
    山の中腹では最も大きい曲輪くるわです。遊具が設置されており、多くの子供たちが遊んでいました
  1. [左上]観音洞(間々乳観音出現霊場)
    間々観音の観音像は、昔ココで祀られていました
  2. [右上]曲輪(織田信長屋敷跡)
    芝生広場になっています。最大の曲輪は信長の屋敷跡と考えられているそう
  3. [左下]井戸跡
    信長居城時の井戸跡を復元しているとのことです
  4. [右下]土塁断面展示施設
    家康の改修によって築かれた土塁の断面です。タモリさん(ブラタモリ)来ないかな
見学・散策にかかる所要時間は?


小牧山史跡公園(愛知県小牧市)

小牧山城の見学にかかった時間は約2時間。
「小牧市歴史館&れきしるこまきの見学」や「大手道を含む自然遊歩道の散策」などを全てあわせた所要時間です。

とはいえ僕の場合、小牧山を隅から隅まで歩くという、ある意味で非効率な回り方をしたので、通常はもう少し早く巡れるはず。

具体的には1時間から1時間半ほど見ておけば、小牧山城を楽しく満喫できるのではないでしょうか。ご参考までに。

さて記事の後半では、小牧山城で頂いたスタンプ・御城印と、お城へのアクセス・駐車場情報をお届けしますね。

小牧山城のスタンプ【続日本100名城】

小牧山城のスタンプ(続日本100名城)

小牧山城のスタンプ

  • 設置場所:小牧市歴史館
  • 時間:午前9時から午後4時30分まで
  • 備考:続日本百名城 No.149

※最新情報は公式サイトなどでご確認ください

小牧山城は、続日本100名城のNo.149です。
小牧市歴史館の館内でスタンプを押させていただきました。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

小牧市歴史館と石垣がデザインされた、かっこいいスタンプです。記事の前半で書いたように、石垣は小牧山城の大きな注目ポイントですので!

小牧山城(愛知県小牧市)記念スタンプ
続日本百名城スタンプの他に、上のスタンプもありました

僕が持ち歩いている公式スタンプ帳を以下にのせておきますね。
各城の詳細情報に加え、城郭の用語解説も載っており、お城巡り初心者の僕にとっては大変ありがたい一冊です。

小牧山城の御城印【2種類】

小牧山城(愛知県小牧市)の御城印2種類

小牧山城では、2種類の御城印(城御朱印・登城記念証)をいただきました。

上の写真左が織田木瓜紋が描かれた「織田信長版」の御城印。
そして、右が徳川三つ葉葵紋が描かれた「徳川家康版」の御城印です。

小牧山城信長麒麟の花押カード(小牧駅前観光案内所)
麒麟の花押カードと小牧駅前観光案内所

さらにもう1種類、花押かおう永楽通宝えいらくつうほうなど、信長のシンボルがギュッと詰まった「麒麟の花押カード」も購入しております。
こちらは、小牧駅前の観光案内所限定での販売のようです。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

御城印のさらに詳しい情報は、以下の記事をご覧ください。購入方法(場所・値段・時間)についても触れていますよ

小牧山城へのアクセス

  • 車でのアクセス:小牧IC(名神/東名高速道路)から5分
  • 公共交通機関でのアクセス
    • 小牧駅(名鉄小牧線)から徒歩16分
    • 小牧市役所前バス停(こまき巡回バス・名鉄バス・ピーチバス)からすぐ
ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

名古屋駅から向かう場合は、地下鉄→名鉄と乗り換えて小牧駅に行くという選択肢が1つ。もう1つ、名鉄バスセンターから出ている桃花台線を利用するのもオススメです。小牧市役所前まで1本(46分640円)で行けますよ

小牧駅バスターミナル
小牧駅バスターミナル。こまき巡回バスは1番のりば、名鉄バスは4番のりば、ピーチバスは5番のりばです

小牧山城の駐車場

小牧山城駐車場マップ(地図)
© OpenStreetMap contributors

公式サイト(史跡小牧山)に、小牧山北駐車場小牧市役所駐車場の2か所が掲載されています。
時間や料金などは以下のとおりです。

小牧山北P市役所P
開場時間終日終日
駐車料金30分100円
※最初の2時間無料
無料
駐車台数50台約150台
ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

平日なら小牧山北駐車場に。土日祝日は収容台数の多い、市役所の駐車場に停めるのがオススメかなぁという気がします。土日祝は閉庁日なので、市役所利用者とバッティングする心配もありません

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事の要点をまとめました。

  • 小牧山城は織田信長と徳川家康、2人の戦国武将にゆかりの深いお城
  • 小牧山城の石垣は、近世城郭石垣のルーツと考えられている
  • 小牧市歴史館&れきしるこまきは、小牧山城の歴史を知るのにおすすめの施設
  • 小牧山城では、続日本100名城のスタンプや御城印をいただける

小牧山の横を車で通ることはあったのですが、お城にお邪魔したのは今回が初めてでした。
2時間無料で駐車できることも知ったので、今後ちょくちょくウォーキングに来ようかな。

間々観音(愛知県小牧市)山門
間々観音山門

さて、小牧山城の次に訪れたのは、記事内にも登場した間々観音(ままかんのん)
小牧山のふもとから徒歩5分で到着と、アクセス良好です。

境内におっぱいがいっぱいの、ユニークなお寺でもあります。
以下から次の記事へとお進みください。

次の記事はこちら【間々観音】

そのほか小牧山城周辺の神社仏閣

  • >>小牧神明社(徒歩6分・8月の秋葉祭で有名)
  • >>田縣神社(車で8分・天下の奇祭”豊年祭”)
  • >>大縣神社(車で15分・尾張国二宮)
  • >>建中寺(名古屋高速で23分・尾張徳川家先祖代々の菩提寺として建立)

小牧山城周辺のお城

愛知県のお城一覧

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