なごやっくす(Twitter@omairi_dash)です。
山口八幡社(愛知県瀬戸市)にお参りして、心地よい時間を過ごしてきました。
三河との国境付近に鎮座する、延喜式内社の論社です。
このページには、そんな山口八幡社の御祭神や駐車場情報などをまとめておきます。
- 山口八幡社の由緒を知りたい!
- 境内の様子が気になる…
- 神社へのアクセス方法は?
といった場合は、ぜひ参考にしていただければと。
まずは、山口八幡社の御祭神や由緒から紹介しますね。
山口八幡社では、写真入りのかっこいい御朱印もいただきました。記事の中でお見せします!
神橋を渡って境内へ
山口八幡社とは【由緒など】
門。くぐった目の前に拝殿があります
- 御祭神:神功皇后、応神天皇、多紀理毘売命、市寸島比売命、田寸津比売命
- ご利益:安産、教育、学問・芸術上達、財運、交通安全
- 創建:貞応2年(1223年)
- 社格など:旧郷社、延喜式内社(論社)
- 例祭日:10月第2日曜日?(秋季例大祭・警固祭り)
※境内石碑、公式サイト、宇佐神宮Webサイト(八幡総本宮)をもとに作成
公式サイトによると、山口八幡社の創建は鎌倉時代の貞応2年(1223年)。
清和天皇十二代の末孫である山田次郎重忠が、この地に八幡宮を勧請して社殿を造営したそうです。
なお、山口八幡社創建の際に山口神社を合祀したのですが、この山口神社が延喜式神名帳の「山田郡小口神社」にあたるのではと言われているそうですよ(小口は山口の誤字とも)。
山口天神の牛石。この石が牛に見えると願い事が叶うとの言い伝えも
ちなみに境内の「山口天神の牛石」(上の写真)の御祭神は五男三女神。
山口神社の時代には、こちらの八柱の神が祀られていたと考えられているそうです。
- 延長5年(927年)完成の延喜式神名帳に「山田郡小口神社」と記載あり
- 尾張国神名帳にも「従三位山口天神」とあり
- 承久2年(1221年):清和天皇十二代の末孫山田次郎重忠が八幡宮を勧請して社殿を造営
山田次郎重忠は、承久の乱で後鳥羽上皇方の武将として活躍した尾張国の守護。星崎城(名古屋市南区)の築城主でもあるようです
- 貞応2年(1223年)9月15日:竣工(神社の創建)、山口神社を合祀
- 室町時代中期:山田郡が春日井郡と愛智郡に別れる
→山口八幡社は愛智郡に属し、三河との国境を鎮護する神社として崇敬される - 明治5年:郷社に列格
※境内石碑、公式サイトをもとに作成
山口八幡社の御朱印
山口八幡社では、写真入りを含む2種類の御朱印をいただきました。
上の写真左側は、江戸時代後期の山口八幡社の様子が描かれた「尾張名所図会 山口神社」の御朱印。
そして右側は、飾り馬の写真が印刷された「警固祭り 九本矢」の御朱印です。
なお御朱印のさらに詳しい情報は、以下の記事をご覧ください。
僕が御朱印を拝受した場所・初穂料(値段)・時間なども書き留めてありますよ。
山口八幡社(愛知県瀬戸市)で2種類のステキな御朱印を頂いたので紹介します。うち1種類は写真入りです。また記事の後半では、僕が御朱印を拝受した際の場所・初穂料(値段)・時間などもまとめておきますので、御朱印巡りの参考にしてくださいね。
さて記事の後半では、山口八幡社の境内風景(見どころ)と、駐車場を含むアクセス情報をご紹介しますね。
一の鳥居。境内案内は、僕がお参りした順番に沿ってお届けします
山口八幡社の境内風景【見どころ】
まずは手水舎で心身を清めます。
戦前の大スターで山口出身の梅村容子(蓉子)さんが寄進した手水鉢との掲示がありました。
映画「唐人お吉」でお吉を演じた女優さんとのこと。なおWikipediaには「東京日本橋の瀬戸物問屋に生まれる」とあります。親御さんが瀬戸山口の陶器商だったのかな
二の鳥居(瀬戸市指定有形文化財・花崗岩製)。
瀬戸市内で確認されている石造鳥居の中では最古のモノで、製作年は延宝5年(1677年)とのこと。
瀬戸市内で明治以前に建立された石造鳥居は、この鳥居と赤津の大目神社(1755年製)の二基だけだそうです。
拝殿でお参りしたのち、境内社へ。
上の写真は拝殿左脇の末社。左から順に山神社・天神社・祖霊社・秋葉社です。
すぐ横には金毘羅社も祀られていました。
坂(階段)をのぼった所にある稲荷社です。
横穴式石室の中に社殿があります(山口八幡社古墳群)。
由緒の章で紹介した「山口天神の牛石」と並ぶカタチで鎮座しています。
こちらは愛知万博(愛・地球博)に出展された「千年の森・天空鎮守の森」で資料展示室として使われた建物(東屋)です。
境内には、天空鎮守の森の樹木も移植されています。
愛・地球博、全期間パスポートを持っていたので何回も遊びに行ったなぁ。ワンダーサーカスの電車型ライドや、ワンダーホイールの「展・覧・車」がアトラクション要素が強くて楽しかった
ココまでに載せきれなかった境内風景(写真4枚)を、ギュッと凝縮しました!
- [左上]手水鉢
先ほどのモノ(梅村容子寄進)のほかに、もう1つ手水鉢がありました。形がエモい - [右上]石灯籠(瀬戸市指定有形文化財)
延宝7年(1679年)製作で、瀬戸市内では神明社(落合町)のソレに次ぐ古いモノだそう - [左下]須左之男社
一の鳥居脇に鎮座。疫病除けの神様です - [右下]石の社
詳細は不明ですが、大切に祀られている様子が見て取れました
新栄白山神社(名古屋市中区)にも似たような石の社があったのを思い出しました。ソレをふまえると、「屋根神様」や「古墳に埋葬された人物を祀る社」だったりするのかな
おまけ! 神社に隣接する山口郷土資料館も見学しました。
山口地区の歴史などが学べます。開館時間・入館料・休館日は以下のとおりです。
- 開館時間:10:00~15:00
- 入館料:無料
- 休館日:毎週土曜日、第1・3・5日曜日、祭日、年末年始
ちなみに僕の場合、神社の参拝所要時間と資料館の見学所要時間がともに30分弱でしたので、合計で1時間ほどココに滞在していたことになります。ご参考までに。
山口八幡社へのアクセス
- 住所:愛知県瀬戸市八幡町3
- 電話:0561-84-9723
- 公式サイト:山口八幡社
- 車でのアクセス
- せと赤津IC(東海環状自動車道)から9分
- 長久手IC(名古屋瀬戸道路)から11分
- 電車でのアクセス:山口駅(愛知環状鉄道線)から徒歩4分
名古屋駅から向かう場合は、まずJR中央本線で高蔵寺駅へ。高蔵寺駅で愛知環状鉄道線に乗り換えればOKです。1時間弱で行けるはず
山口駅(愛知環状鉄道線)
山口八幡社の駐車場
鳥居前のスペースが参拝者駐車場になっていました(上の写真)。
道の広さ的に、八幡川沿いの道路から進入するのがよろしいかと。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
このページの要点をまとめました。
- 山口八幡社は三河との国境を鎮護する神社として崇敬されていた
- 神社では、写真入りを含む二体の御朱印を拝受した
- 山口駅から徒歩4分とアクセス良好。駐車場もあった
神社前の八幡川沿いには桜が植えられており、見頃には沢山の人が訪れるんだとか。
桜の季節にもお参りしてみたいな。
深川神社 一の鳥居
さて山口八幡社をあとにして、次に向かったのは深川神社(ふかがわじんじゃ)。
愛知環状鉄道→名鉄瀬戸線と乗り換えて35分、車なら7分での到着です。
瀬戸の総鎮守&産土神で、こちらも延喜式神名帳に記される歴史ある神社。
以下から次のページへとお進みください。
深川神社(愛知県瀬戸市)にお参りしてきました。この記事に神社の由緒(歴史)やご利益、さらには頂いた御朱印やアクセス・駐車場情報などをまとめておきます。深川神社に参拝した織田信長が刺客に襲われた際、当時の宮司に助けられたという逸話も!?
山口八幡社周辺の神社仏閣
- >>安昌寺(車で14分・小牧長久手の戦いゆかりの寺院。岩崎城主の丹羽氏次が創建再興)
- >>渋川神社(車で18分・天武天皇の大嘗祭と関連の深い延喜式内社)
- >>三本木神明社(車で20分・徳川十六神将の一人、渡辺守綱を祀る「守綱社」が鎮座)
- >>定光寺(車で25分・定光寺公園の一角。本堂&徳川義直の墓「源敬公廟」は重要文化財)
尾張の神社仏閣一覧
愛知県尾張エリアの神社仏閣を市町村別に紹介しています。神社仏閣巡りや観光旅行・お出かけの参考になれば幸いです。