なごやっくす(Twitter@omairi_dash)です。
岩塚七所社(名古屋市中村区)にお参りして、ステキな時間を過ごしてきました。
尾張三大奇祭の1つとされる「きねこさ祭り」で有名な神社です。
鳥居・社号標・蕃塀
このページでは、そんな岩塚七所社の「アクセス・駐車場」「見どころ・歴史」「頂いた御朱印」について紹介していきます。
- 「きねこさ祭り」って、どんなお祭り?
- 「日本武尊腰掛岩」が気になる!
- 境内に延喜式内社があるって聞いたけど?
といった場合などにも、参考にしていただければと。
まずは岩塚七所社がどこにあるのか、アクセス・駐車場情報からいきますね。
読み方は「しちしょしゃ」。総持寺(知立市)に続いての参拝です!
岩塚七所社へのアクセス【地図】
- 住所:愛知県名古屋市中村区岩塚町上小路7
- 電話:052-412-3671
- アクセス
- 岩塚駅(地下鉄東山線)2番出口から徒歩16分
- 岩塚本通五丁目バス停(市バス)から徒歩3分
最寄り駅・岩塚駅から七所社への徒歩ルートを、上の地図に示しました。
名古屋駅から岩塚駅は地下鉄東山線で9分(5駅)です。
市バスの場合は「中村公園(2番のりば)」から「戸田荘(幹中村1)」または「服部(中村12)」行きに乗車します。
当日は「なごや乗換ナビ」も活用してください。
岩塚七所社の駐車場
鳥居脇に駐車場がありました。
車でも安心してお参りできそうです。
駐車場入口
引き続き、きねこさ祭りや日本武尊腰掛岩など、七所社の見どころ紹介に移ります!
岩塚七所社の見どころ
きねこさ祭り【厄払い】
川祭りの様子(yoshiez2002さま)。ハラハラします…!
きねこさ祭り(名古屋市無形民俗文化財)は、旧暦1月17日に行なわれる尾張三大奇祭の1つです。
お祭りの祭具「きね(たて杵)」と「こさ(杵から落とした餅)」が名前の由来とされています。
川祭り会場(庄内川)
祭りのハイライトは「川祭り」と「厄除け」です。
川祭りでは川に入った男が青竹によじ登り、竹の折れた方角でその年の吉凶を占って、五穀豊穣や子孫繁栄を祈念します。
厄払いの様子(takezo321さま)。こちらは楽しそう!
一方、厄除けは境内で役者が順に所作を行なう神事。
このとき、祭具に触れると厄除けになると伝わり、参拝者がお尻を叩かれようと役者に群がる様子が面白いです。
きねこさ祭の歴史は神社の創建とともにあり、少なくとも鎌倉時代には、ほぼ現在と同じ形で祭礼が行なわれていたと推定されるそうです!
- 日程:毎年旧暦1月17日
- タイムスケジュール
- 12:30~:川祭り(庄内川)
- 14:00~:古式行列(参道)
- 15:00~:本祭り(社殿・舞の奉納など)
- 15:30~:厄払い(本殿前)
>>[参考]きねこさ祭|七所社ホームページ
日本武尊腰掛岩
日本武尊腰掛岩
本殿脇の「日本武尊腰掛岩」。
ヤマトタケルが東征の帰路、伊吹に向かう際に、この岩に座って船を待ったと伝わるそうです。
想像するだけで日本神話とつながって、エネルギーが湧いてくるのを感じました。
個人的パワースポット!
御田神社【延喜式内社】
御田神社
境内に鎮座する御田神社の社号標には「延喜式内」の文字が刻まれています。
尾張地名考に「岩塚村に延喜式の愛知郡御田神社(中略)とあるは七社明神を言うなり」とあるようです。
公式サイトによると「きねこさ祭り」は「御田祭り」とも呼ばれ、もとは御田神社の祭礼だったんだとか。
いつからか七所社に受け継がれて、今に至るそうですよ。
岩塚七所社の歴史
祭文殿(拝殿)
神社の神鏡に元慶8年(884年)の銘があり、このころ(=平安時代前期)が神社の創建と考えられているそう。
古塚(円墳)
境内には、奈良時代初期の古墳と伝わる「古塚」もありました。
日本武尊腰掛岩とあわせて「岩塚」の地名の由来になっているようです。
蕃塀(右)と神楽殿(左奥)
現在の「七所社」になったのは、室町時代の応永32年(1425年)のこと。
足利尊氏の一族で岩塚城主だった吉田守重が、熱田七社を勧請して社殿を修造したということです。
熱田七社 | ||
---|---|---|
熱田神宮 | 八剱宮 | 大幸田神社 |
日割御子神社 | 高座結御子神社 | 氷上姉子神社 |
上知我麻神社 |
岩塚七所社の御朱印
岩塚七所社では、きねこさ祭りの祭具(きね・こさ)が描かれた御朱印を拝受しました。
御朱印を頂いた場所や時間などは、以下のリンクをご覧ください。
ココまでに載せきれなかった、岩塚七所社の境内風景(見どころ)をお届けします。
写真4枚にギュッと凝縮しました!
- 神木ナギの木
今は幹を残すのみ。戦国時代、内側の空洞に竹が生えており、豊臣秀吉がその竹を刀の目釘に用いて武運に恵まれたという言い伝えがあるそうです - 上知我麻神社(源太夫様・乎止与命)
学問・医薬の神様、さらには商売繁盛・家運隆昌に霊験あらたかな「福の神」です - 厳島神社(弁天様・市杵島姫命)
水の守護神としての信仰のほか、芸能・金運のご利益で知られます - 若宮社・天神社・神明社
御祭神はそれぞれ、仁徳天皇・菅原道真公・天照大神。若宮社は「子供・家族の守護」にご利益があると伝わるそう
まとめ【参拝時間】
末社(石神社・熊野社・白山社)
- 御祭神:日本武尊、天照大神、倉稲魂命、天忍穂耳尊、宮簀媛命、乎止與命、高倉下命
- ご利益:厄除け、子孫繁栄、天下太平、五穀豊穣、学業成就、商売繁盛
- 社格など:九等級、旧郷社
- 例祭日:5月8日
- 公式サイト:七所社ホームページ
※参拝の栞、公式サイト、愛知縣神社名鑑(愛知県神社庁,1992)をもとに作成
上の御祭神は、参拝の栞に記載の七柱。愛知縣神社名鑑には「日本武尊、宮簀姫命、乎止与命、草薙御剱、成務天皇、倉稲魂命、軻遇槌命」の七柱が記載されています
最後までお読みいただきありがとうございます。
このページの要点をまとめました。
- 天下の奇祭「きねこさ祭り」は、川祭りと厄払い神事が見もの
- 境内には、日本武尊が東征の帰りに座ったと伝わる「日本武尊腰掛岩」も
- 延喜式内社と伝わる「御田神社」も鎮座している
僕の参拝所要時間は、御朱印拝受の時間を含めて約40分でした(川祭り会場を見に行った時間はのぞく)。
観光・お出かけの計画を立てる際の参考にしていただければと思います。
長栄寺(中区橘)本堂
さて、七所社をあとにして、次に向かったのは金剛山長栄寺(ちょうえいじ)。
真宗大谷派名古屋別院(東別院)の北にある、尾張三十三観音霊場の第2番札所です。
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次のページはこちら【長栄寺】
金剛山長栄寺(名古屋市中区)にお参りしたので、「アクセス・駐車場」「見どころ・歴史」「頂いた御朱印」についてまとめておきます。尾張三十三観音霊場の第2番札所。境内に俳人・横井也有の名前が刻まれた碑「蘿塚」がある、曹洞宗のお寺です。
岩塚七所社周辺の神社仏閣
- >>宝蔵院(車で8分・近鉄伏屋駅すぐ。名古屋二十一大師霊場第10番札所)
- >>素盞男神社(車で10分・中村日赤近く。このあたりでは珍しい「酉の市」で知られる)
- >>須佐之男社[太閤3](車で11分・牧野五社の1つ。本殿裏には「かっぱ像」も)
- >>延命院(車で19分・「猪武者」福島正則の祈願所。名古屋21大師第4番札所)
名古屋市の神社仏閣一覧
名古屋市の神社仏閣をエリア別に紹介しています。神社仏閣巡りや観光旅行・お出かけの参考になれば幸いです。