根上りの松(根上がりの松・愛知県知立市)を見てきました。
根の部分にあった土が年月をかけて流れ、根が上がったように見えることから名付けられたクロマツです。
この松は、歌川広重の浮世絵「五十三次名所図会(池鯉鮒宿)」に描かれている松と同じだと考えられているんだそう。
そのため、少なくとも江戸時代後期にはココに生えていたと思われます。
松の根元には「鎌倉街道之跡」の石碑が建っていました。
碑陰には阿仏尼の「十六夜日記」の一節が刻まれています。
なお、全国各地にある根上りの松は「根上がり=値上がり」から、給料や株価アップのご利益を願う人に人気の場所も(伏見稲荷大社など)。
知立の松にも、思わず手を合わせてお祈りしたくなりました(笑)
鎌倉街道は京都と鎌倉を結ぶ街道として、鎌倉時代に整備された街道です。広義での東海道にあたりますが、江戸時代に整備された東海道と区別するため「鎌倉街道」と呼んでいます
根上りの松の場所【地図】
根上りの松は鎌倉街道沿い、名鉄三河線の線路そばにあります。
今回は在原寺から業平塚へ向かう途中に立ち寄りました。
最後までご覧いただきありがとうございます。史跡としては武田耕雲斎等の墓(福井県敦賀市)に続いての訪問でした。このあとは前出の業平塚へ!
参考文献など
- 現地案内板「根上がりの松」(知立市教育委員会)
- 根上りの松|西三河広域観光推進協議会
- リーフレット「史跡 三河八橋 文化財めぐり」(知立市八橋史跡保存館)
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