業平塚(在原業平供養塔・愛知県知立市)にお参りしました。
かきつばたの和歌を詠んだ在原業平の分骨を納めたと伝わるお墓です。
高さ10メートルほどの丘の上に建っています。
在原業平は元慶4年(880)5月に逝去。
塚は寛平4年(892)に築かれ、宝篋印塔は室町時代の建立と推定されています。
塔の全高は約1メートルで、基礎に反花を配し、塔身に金剛界四仏の梵字を刻んだ様式です。
応永8年(1401)の「三州古墳記」に「八橋村沢辺上ノ岡ニアル五輪也」とあるので、室町中期には成立していたようです。
昔は、笠のくぼみにたまった水をイボにつけると治る「いぼ神さま」としても親しまれていました。
業平塚の付近221㎡は「八橋伝説地」として愛知県指定名勝になっており(昭和45年指定)、業平塚にはそれを示す石碑も建てられています。
業平塚の場所【地図】
- アクセス
- 三河八橋駅(名鉄三河線)から徒歩12分
- 無量寿寺(八橋かきつばた園)から徒歩11分
業平塚は鎌倉街道沿い、名鉄三河線の線路そばにあります。
今回は根上りの松から落田中の一松へ向かう途中に立ち寄りました。
参考文献など
- 現地案内板「業平供養塔」「知立市教育委員会)
- 現地案内板「八橋伝説地」「知立市教育委員会)
- かきつばたの名勝地 三河国八橋(八橋旧蹟保存会,2021)
- 八橋伝説地(やつはしでんせつち)|文化財ナビ愛知
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