なごやっくす(Twitter@omairi_dash)です。
深川神社(愛知県瀬戸市)にお参りして、ゆったりとした時間を過ごしてきました。
瀬戸の総鎮守・産土神で、延喜式神名帳にも記される歴史ある神社です。
このページには、そんな深川神社のご利益やアクセス情報などをまとめておきます。
- 深川神社にお参りしたい!
- 境内の様子が気になる…
- 神社に駐車場はあるのかな?
といった場合は、ぜひ参考にしていただければと。
まずは、深川神社の御祭神やご利益から紹介しますね。
今回の深川神社への参拝で、尾張国の名の知れた延喜式内社には、ひととおりお参りできたことになります。念願の参詣でした!
一の鳥居。参道右は「宮前地下街」です。隣の公園からだと地下にあるように見えるってことかな?
深川神社とは【ご利益】
拝殿。本殿は瀬戸市の文化財に指定されています
- 御祭神:五男三女神(天之忍穂耳尊、天之菩卑能命、天津日子根命、活津日子根命、能野久須毘命、多紀理毘売命、多岐都毘売命、市寸嶋毘売命)
- ご利益:家内安全、安産、子孫繁栄、諸願成就
- 創建:宝亀2年(771年)
- 例祭日:10月15日
- 社格:延喜式内社、五等級、旧県社
※公式サイト、参拝の栞、愛知縣神社名鑑をもとに作成
深川神社の御祭神は五男三女神。
天照皇大神と素戔嗚尊の誓約(うけい)で生まれた八柱の御子たちです。
三女神は宗像大社(福岡県宗像市)の「宗像三女神」としても有名ですね。またお参りしたいなぁ
瀬戸の総鎮守・産土神として古くから篤く信仰されている神社ということもあり、家内安全・安産・子孫繁栄などの諸願成就を願ってお参りに来る方が多いようです。
深川神社の由緒(歴史)【織田信長】
二の鳥居
深川神社の創建は、奈良時代の宝亀2年(771年)。
朝廷・藤原氏縁の天津神をこの地に勧請したのが始まりだそうです。
なお、天津神を勧請したことで、この地の国津神は追いやられてしまったそう。
境内に6世紀頃のものと推定される深川神社古墳(横穴式石室・下の写真)がありましたが、ココには国津神と関係の深い長が祀られているのかもしれません…!
深川神社古墳。先日お参りした手力雄神社(岐阜県各務原市)の境内にも、横穴式石室の古墳がありました
また、時は流れて永禄年間(1558-1570)には、織田信長が鷹狩で参拝したとのこと。
その際、信長は斎藤龍興の刺客に襲われそうになったのですが、当時の宮司の機転で難を逃れたという記録もあるようです。
斎藤龍興は道三流斎藤家の3代。祖父は「美濃のマムシ」の異名を持つ斎藤道三、父は斎藤義龍とされています
陶彦社【陶業の祖】
陶彦社。本殿・幣殿・拝殿・築地塀は瀬戸市指定有形文化財です
境内東に鎮座する陶彦社(すえひこしゃ)も、深川神社の大きな見どころの1つ。
瀬戸の陶業の祖と言われる、加藤四郎左衛門景正(藤四郎・加藤景正・春慶)が祀られています。
瀬戸と言えば瀬戸物(瀬戸焼)ですからね。毎年9月の「せともの祭」には、深川神社の参道にも多くの屋台・露店が立ち並びます。4月には「せと陶祖まつり」も開催されているそうです
上は陶彦神社の鳥居ですが、境内の他の鳥居と質感が異なっていたのが印象的でした。
扁額(写真右上)は陶製にも見えましたが、どうなんだろう?
陶彦社の礼拝所脇には、なでこまいぬ(写真左)とお願い狛犬(右)も。
お願い狛犬は対になっており、願い事を書いた紙を中に入れたうえで一つを神社に納め、もう一つを自分のそばに置くと良いそうです。
宝物殿には藤四郎が奉納したと伝わる狛犬(国宝・国指定重要文化財)も安置されているそう。次回お参りした際に拝見させてもらおう。宝物殿の拝観時間は午前9時から午後4時、拝観料は200円です(参考:深川神社公式サイト)
- 1月1日:元旦祭(初詣)
- 1月5日:初えびす(七福神行列)
- 2月3日:節分祭
- 2月17日:春祭 祈年祭(五穀豊穣祈願)
- 3月第4日曜日:初午 深川奥宮稲荷社例祭
- 4月第3日曜日:陶祖祭
- 6月30日:夏越大祓 茅輪くぐり神事
- 10月15日:深川神社例大祭
- 11月:七五三詣
- 11月23日:秋祭 新嘗祭(五穀豊穣感謝)
- 12月31日:大祓(一年の罪穢れを祓う)
※公式サイト、参拝の栞をもとに作成
7月初めにお参りしたこともあり、三の鳥居には茅の輪が残っていました(上の写真)。境内の案内に従って八の字にくぐり、無病息災をお祈りしました!
深川神社の御朱印
深川神社では御朱印もいただきました。
深川神社は、東京五輪の愛知県の聖火リレー出発地なんです。
なお、御朱印についてさらに詳しくは以下の記事をご覧ください。
僕がお参りしたときの、御朱印の受付場所・値段・時間についても触れていますよ。
深川神社(愛知県瀬戸市)で、限られた時期にしか頒布されないであろう、ステキな御朱印を頂きました。この記事で御朱印を紹介するとともに、僕が御朱印を拝受した際の場所・初穂料(値段)・時間などをまとめておきますので、参考にしてください。
さて記事の後半では、ココまでに載せきれなかった深川神社の見どころ(境内風景)と、駐車場を含むアクセス情報をお届けしますね。
深川神社の境内風景【見どころ】
まずは、深川神社の境内風景から。
僕がお参りした順番に沿ってご紹介します。
手水舎で心身を清めます。
後ろに見えるのは瀬戸パークホテルです。神社の境内、しかも社殿のすぐ近くで一晩を過ごせるなんてステキ。
深川神社社殿&陶彦社でお参りしたあとは、二社の中間に鎮座する奥宮稲荷社にも参拝。
御祭神は倉稲魂神、猿田彦命、大宮女命の三柱です。
さらに、深川神社の社殿両脇に鎮座する、四つの摂社にもお参り。
それぞれの神社と御祭神は以下のとおりです。
- [左]白山社・恵比寿社
(菊理日売命・大国主命/事代主命) - [右]八幡社・神明社
(誉田別天皇[応神天皇]・大日孁命)
大日孁命(オオヒルメ)は天照大神(アマテラス)の別名です。オオヒルメの名前で祀られている神社にお参りしたのは初めてかもしれません
そして、残りの見どころ(境内風景)を、下にギュッと凝縮しました!
- [左上]タッチパネル式案内板
ハイテク! 猿田彦神社(伊勢神宮内宮近く)にも似たような案内板があったなぁ - [右上]クスノキ
立札のお言葉に甘えて、幹を撫でさせてもらいました。個人的パワースポット - [左下]水神
石碑によると、昔この近くに「伊香保温泉」という公衆浴場があったようです - [右下]招き猫
かわいい…! 瀬戸川沿いには「招き猫ミュージアム」もあります
このあと御朱印を拝受してお参り終了。社務所には御神札・お守り・おみくじも並んでいました。
参拝所要時間は全体で約30分といったところですね。ご参考までに。
うなぎ田代。食べログ百名店にも選ばれた名店です
おまけ! 深川神社の周辺グルメで見逃せないのが「うなぎ田代」。
一の鳥居と二の鳥居のあいだ(宮前地下街)にあります。いつか食べてみたい…!
同じ並びには、瀬戸焼きそばの有名店「大福屋」もあります。瀬戸焼そばは、醤油ベースの豚の煮汁を使うのが特徴です
深川神社へのアクセス
名古屋駅から向かう場合は、まず地下鉄東山線で栄駅へ。栄駅で名鉄瀬戸線に乗り換えればOKです(栄町駅)。50分ほどで着きますよ
尾張瀬戸駅。名鉄瀬戸線の終点です
深川神社の駐車場
- 駐車料金:60分まで200円、以降60分100円
※最初の30分は無料 - 収容台数:約20台
有料駐車場ですが、最初の30分は無料で停められます。
境内西から進入できますよ。
まとめ
神馬。神紋は五色桐のようです
最後までお読みいただきありがとうございます。
このページの要点をまとめました。
- 深川神社は瀬戸の総鎮守・産土神として篤く信仰される延喜式内社
- 斎藤龍興の刺客に襲われた織田信長が、宮司の機転で難を逃れたという逸話も
- 陶彦社には瀬戸の陶業の祖・加藤四郎左衛門景正(藤四郎)が祀られている
- 神社では御朱印を頂けた
瀬戸市は「加藤さん」が多いイメージを持っているのですが、陶業の祖・藤四郎の苗字も加藤なんですね。さすがです(!?)
ちなみに藤四郎と並ぶ瀬戸の偉人、加藤民吉も加藤姓。民吉は「磁祖」とされ、深川神社から徒歩10分の窯神神社に祀られています。今度お参りしてみよう
墨俣一夜城(岐阜県大垣市)
さて、日を改めて次にお出かけしたのは、岐阜県大垣市の墨俣一夜城。
豊臣秀吉が一夜で築いたとの伝説も残るお城です。
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次のページはこちら【墨俣一夜城】
墨俣一夜城(岐阜県大垣市・大垣市墨俣歴史資料館)にお出かけしてきました。この記事にお城の見どころや頂いた御城印(城御朱印)、さらにはアクセス・駐車場情報などをまとめておきます。お城近くの犀川堤は、桜やアジサイの名所としても有名です。
深川神社周辺の神社仏閣
- >>山口八幡社(車で8分・三河との国境を鎮護。御朱印は写真入り)
- >>定光寺(車で14分・定光寺公園の一角。本堂&徳川義直の墓「源敬公廟」は重要文化財)
- >>渋川神社(車で19分・尾張旭市内唯一の式内社。天武天皇悠紀斎田跡の石碑も)
- >>玉野御嶽神社(車で21分・境内にかわいい猫たちが住む癒しスポット)
尾張の神社仏閣一覧
愛知県尾張エリアの神社仏閣を市町村別に紹介しています。神社仏閣巡りや観光旅行・お出かけの参考になれば幸いです。