なごやっくす(Twitter@omairi_dash)です。
尾張冨士大宮浅間神社(愛知県犬山市)にお参りして、ステキな時間を過ごしてきました。
尾張三奇祭の一つとも言われる、天下の奇祭「石上げ祭」で知られる神社です。
この記事では、そんな尾張富士大宮浅間神社の見どころからアクセス情報(駐車場も!)まで、幅広く紹介していきます。
- 尾張冨士大宮浅間神社にお参りしたい
- 石上げ祭の様子が気になる…
- 山頂に奥宮があるって聞いたけど?
(→登ってきました! ご紹介します) - 境内の様子を見てみたい
といった場合は、ぜひ参考にしていただければと。まずは神社の御祭神やご利益を、社殿の写真とともに紹介しますね。
大縣神社(犬山市字宮山)に続いての参拝です。大縣神社でも本宮山頂の奥宮にお参りしたので、すでに足がヘロヘロ(笑)
鳥居をくぐって手水舎→拝殿へと向かいます
尾張冨士大宮浅間神社とは?
社殿(拝殿)
- 御祭神:木花開耶姫命、天照大御神
- ご利益(御神徳):子供の守護神、虫封じ、子授け、安産、家内安全、開運厄除、商売繁昌、交通安全、学業向上
- 創建:天平元年(729年)2月
- 社格など:六等級、旧郷社
- 例祭日:10月26日
※参拝の栞、愛知縣神社名鑑をもとに作成
尾張冨士大宮浅間神社は、律令制以前の日本でこのあたりを支配していたと思われる邇波県主の子孫・道直の勧請によって創建された神社とのこと。
御祭神である木花開耶姫命に関連して、小児の虫封じ・子授け・安産など、子供の守護神として広く信仰を集めているそうです。
富士山本宮浅間大社(静岡県富士宮市)から、コノハナサクヤヒメを勧請したのだと思われます。ちなみに「尾張冨士」は、カタチが富士山に似ていることから、そう呼ばれるようになったんだとか
なお、社殿前の松は「えんむすびの松」(上の写真)。
立札に「女性左廻り二回 男性右廻り二回」とあったので、願いを込めて時計回りで歩かせてもらいました!
預け子発祥の神社
社務所。「預け子祈祷」などの受付はこちらで
尾張冨士大宮浅間神社は、預け子発祥の神社だと言われています。
「預け子」とは、子供を神様の御子として預け、穏やかな成長を願うもの。
とはいえ、実際に子供を神社に預けるわけではなく(そりゃそうだ)、毎年参拝のうえ成長を祈願するのが一般的なようです。
御祭神の木花開耶姫命が、炎が燃え盛る産屋で三人の御子(火照命・火須勢理命・火々出見命)を安産し、その御子たちが健やかに成長したことに由来するようです。毎年5月5日(こどもの日)には「預け子大祭」も執り行われます
左鎌のお守りも有名
中宮で見つけた左鎌
また預け子の期間中は、左鎌御守(虫切鎌)を身に付けることで、子供が心身ともに成長できるとありました(境内看板より)。
木花開耶姫命がその昔、土賊を退治した由緒からきており、小児の虫封じや魔除けに霊験あらかたとのことです。
左鎌御守の初穂料は800円。左鎌と聞くと猿投神社(豊田市・三河国三宮)の「左鎌奉納」を思い出しますが、コノハナサクヤヒメも左利きだったってことかな?
尾張冨士大宮浅間神社の見どころ
境内にはかわいい桜の絵馬も
尾張冨士大宮浅間神社には、ほかにも見どころがいっぱい!
順番に紹介します。
石上げ祭【天下の奇祭】
尾張冨士大宮浅間神社の代名詞とも言えるのが、毎年8月の第1日曜日に行われる石上げ祭(犬山市無形民俗文化財)。
大小さまざまな石を、尾張冨士の頂上目指して担ぎ上げ、一年間の健康や安全を願うユニークなお祭りです。
お祭り当日の様子が収められた、貴重なYouTube動画をシェアさせていただきました。
石を担ぐだけでも大変なのに、暑い夏の日に山道(坂道)を進んでいくとは…! コレはスゴい。
お祭りには個人含め、誰でも参加できるそうですよ(一石300円~)。
昔、尾張冨士に登った信者の夢枕に木花開耶姫命が現れて「尾張冨士が本宮山より低いのは凹むわ~」と嘆いたのが始まりなんだとか(セリフに脚色あり)。記事の冒頭にも登場した本宮山は、尾張冨士のすぐ南、大縣神社の奥宮が鎮座する標高292.8mの山です
火祭りも圧巻!
石上げ祭当日の夜に行われる「火祭り」にも注目です。
こちらもお祭りの様子をYouTubeからシェアさせていただきます。
先ほどと同じ方がアップロードされているようです。ありがたい
尾張冨士の頂上から登山口まで、百数十か所に大篝火が焚かれる中を、氏子さん達がこれまた篝火を派手に振り回しながら下りていく勇壮な神事です。
動画の冒頭に登場している花火は、夜20時に山頂に向けて打ち上げられているそうですよ。
色玉石【石上げを体験できる】
尾張冨士大宮浅間神社の境内(登山口)には、色玉石(初穂料200円)が用意されており、お祭りの日でなくとも「石上げ」を体験できます。
色とりどりの石に願いを書いて、山頂へ持っていくと良いそうです。
ということで、僕は「努力の願い」を表す青い石を手にして、山頂を目指すことに。
ココから登っていきます(上の写真)。
ヒーヒー言いながら登りましたが、途中ですれ違う人と挨拶を交わすたびに体力・気力が回復し、なんとか頂上までたどり着けたという感じです(笑)
青(ブルー) | 「努力」の願い |
---|---|
銀(シルバー) | 「才能」の願い |
金(ゴールド) | 「人生」の願い |
紫(パープル) | 「魅力」の願い |
桃(ピンク) | 「美貌」の願い |
赤(レッド) | 「成果」の願い |
※現地掲示をもとに作成
奥宮【昔の本宮】
上が尾張冨士の頂上に鎮座する奥宮です。
もともとココが本宮でしたが、お祭りやお参りに不便だったため、今のような山麓に遷されたそう。
心地よい疲労感に包まれながら、手を合わせてお参りしました!
そして奥宮の社殿の横には、ご覧のとおりたくさんの色玉石が積まれていました。
僕の青い石もこちらに積んだうえで、改めてお祈り。
重さ1kg近くはあったであろう、この石を頂上まで運んでくるだけで、かなりの充実感を味わえます。
強度&スペースとの兼ね合いになりますが、鞄(バッグ)に入れて持ち運ぶとラクかもしれません。僕は手に持って歩いたので、握力も相当失われました(笑)
尾張冨士の標高は?
尾張冨士山頂の標柱に彫られていた標高は277m。
本宮山の標高が292.8mでしたから、その差は約16mということになりますね。
写真中央下に見えるのは入鹿池です
ちなみに、頂上からの眺めが上の写真。
緑が生い茂る初夏の季節(6月初め)だったからか、メチャメチャ見晴らしが良かった…とは言えないのが、正直なところです。
なお登山道の途中では、自ら奉納されたのでしょうか、著名人の名前が刻まれた石をちらほらと見つけました。
以下に簡単な説明をのせておきますね。
- [左上]王貞治
巨人軍監督(1984年~1988年)
「努力」 - [右上]前畑秀子(兵藤秀子)
日本人女性初の五輪金メダリスト
「一に努力 二に努力 三また努力」 - [左下]中曽根康弘
内閣総理大臣(1982年11月~1987年11月)
「一槌打砕 大道担然」
※鎌倉幕府五代執権・北条時頼の辞世の一節 - [右下]海部俊樹
内閣総理大臣(1989年8月~1991年11月)
「誠実而不欺我 畏天而不矩踰」
※東海学園校歌の一部の漢文版。海部氏は旧制東海中学38回卒
中宮。登り始めから10分ちょっとで着きました
僕の参拝所要時間は、奥宮(尾張冨士山頂)へのお参りを含めて、およそ1時間30分超。
登山道脇の献石をじっくり見ながら登ったので、通常の参拝(登山)ならもう少し早く登れるかもしれません。
弁財天(社務所向かい)
また参拝所要時間から、登山口~奥宮の往復時間を除いた時間はおよそ25分。
このあとご紹介する、御朱印拝受を含めての時間です。
ですので、奥宮に参拝しない場合は、30分ほど見ておけばよろしいかと思います。
さて記事の後半では、尾張冨士本宮浅間神社でいただいた御朱印と、神社へのアクセス情報をご紹介しますね。
尾張冨士本宮浅間神社の御朱印
尾張冨士大宮浅間神社では、上の2種類の御朱印をいただきました。
散りばめられた桜の印影が大変美しく、今も机に置いて眺めながら、幸せに浸っております!
なお、御朱印のさらに詳しい情報は以下の記事をご覧ください。
頂き方(場所・値段・時間のめやす)についても触れていますよ。
尾張冨士大宮浅間神社(愛知県犬山市)で2種類の御朱印をいただきました。 この記事に、御朱印のもらいかた(受付場所・初穂料/値段・受付時間のめやす)とともにまとめたので参考にしてください。桜のデザインがかわいい、ステキな御朱印です。
尾張冨士大宮浅間神社へのアクセス
- 住所:愛知県犬山市字冨士山3
- 電話:0568-67-0037
- 公式サイト:尾張冨士大宮浅間神社
- 車でのアクセス:小牧東IC(中央自動車道)から約10分
- 電車でのアクセス:長者町団地バス停(岐阜バス)から徒歩10分
名古屋駅から向かう場合は、まず名鉄名古屋駅から犬山駅へ。そして「犬山駅東口」バス停から岐阜バスの明治村線に乗車すればOKです。15分ほどで「長者町団地」バス停に着きますよ
尾張冨士大宮浅間神社の駐車場
鳥居くぐってすぐ左と、境内南の2か所に無料駐車場がありました。
境内南の駐車場にはトイレも併設されていましたよ。
境内南駐車場。手水舎のスグ近くで便利です
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事の要点をまとめました。
- 尾張冨士大宮浅間神社は子供の守護神として信仰を集める神社
- 毎年8月の第1日曜日に行われる「石上げ祭」が有名
- 奥宮(標高277m)にお参りする場合の所要時間のめやすは1時間30分
- 尾張冨士大宮浅間神社では2種類の御朱印をいただける
色玉石が用意されていて、お祭りの日でなくても石上げを体験できるのが素晴らしいと思いました。
またお参りに来ようと思います。
小牧山城(小牧市歴史館)
この日のお参りはこれにて終了。
日を改めて向かったのは、小牧山(標高85.9m)の頂上に建つ小牧山城です。
記事の途中でも触れましたが、小牧山城は織田信長の第二の居城。
尾張冨士大宮浅間神社から車で約20分とアクセス良好です。以下から次の記事へとお進みください。
次の記事はこちら【小牧山城】
なごやっくす(Twitter@dera_nagoyadash)です。 小牧山城(小牧市歴史館・れきしるこまき・史跡公園)で、楽しい時間を過ごしてきました。 この記事に、そんな小牧山城の見どころやアクセス情報などをまとめて …
そのほか尾張冨士大宮浅間神社周辺の寺社史跡
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